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ビッグな仁徳陵 空から大きさ体感 堺市が百舌鳥・古市古墳群周辺整備に3億7千万円

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地上約600メートルから見た仁徳天皇陵(手前)や履中天皇陵(奥)などが広がる「百舌鳥・古市古墳群」の百舌鳥エリア=堺市(本社ヘリから、安元雄太撮影)
地上約600メートルから見た仁徳天皇陵(手前)や履中天皇陵(奥)などが広がる「百舌鳥・古市古墳群」の百舌鳥エリア=堺市(本社ヘリから、安元雄太撮影)

 昨年7月、「百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)古墳群」が世界遺産登録されたのを受け、堺市は「仁徳天皇陵古墳」(大山(だいせん)古墳)の周辺整備に乗り出す。令和2年度の予算に、古墳をはじめとする周辺の歴史や観光スポットを多言語で紹介する施設の再整備費や、気球遊覧の実証実験などにかかる計約3億7500万円を計上。「すごさが分かりにくい」と言われていた古墳群の魅力を、見て学んで楽しんでもらうため整備する。

 市観光企画課によると、世界遺産登録を受けて昨年7~10月の平均観光客数は前年同期に比べ約3倍に増え、欧米からの観光客も増加傾向にあるという。しかし、仁徳陵は天皇や皇族の墓として宮内庁が管理する陵墓で近づくことが難しいことから「その価値が分かりにくい」といった声があがっていたほか、広域にわたる古墳群を散策するには休憩所が少なく、観光案内所の場所も分かりにくいのが課題となっていた。

 そこで市は古墳群の散策と周辺地域観光の拠点となるような施設の整備を行い、より長く古墳群も含めた周辺エリアに滞在してもらおうと予算を計上した。

 約2億1300万円をかけ、現在、仁徳陵の拝所近くにあるレストランの建物を活用して「百舌鳥ビジターセンター」(仮称)を再整備し、2年度中の開業を目指す。複数の言語で観光情報などを紹介するデジタル掲示板を設置するほか、休憩所や図書コーナーも設けて、楽しみながら古墳や堺の歴史に触れられる仕組みにする。

 また、市は墳丘の長さ486メートルもある仁徳陵の大きさを上空から体感してもらうため、古墳上空の気球遊覧の実証実験を行う予定で、周辺住民の生活や古墳の景観への影響調査などに500万円を盛り込んだ。気球の発着地は仁徳陵に隣接する大阪女子大跡地内のテニスコートを活用し、運営は民間に委託するという。今後、運営会社の選定や周辺住民への説明会を経て、早ければ8月から実証実験を行いたい考え。

 同市は世界遺産登録を契機として、今年を「観光元年」と位置付けている。市観光企画課は「世界遺産効果のにぎわいを長期的につなげて、より多くの方に楽しんでいただきたい」と期待を寄せている。

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