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美人画の松園の幽霊画「雪女」発見 京都・福田美術館

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29日から初公開される上村松園の「雪女」=京都市右京区
29日から初公開される上村松園の「雪女」=京都市右京区

 美人画で知られる京都の女性画家、上村松園(しょうえん)(1875-1949)が描いた幽霊画「雪女」の原画が発見され、28日、京都・嵐山の福田美術館が発表した。関係者は「女性の恨みを表現している貴重な作品」と説明。29日から同美術館で一般公開される。

 雪女は、絹地に色を付けた「絹本着色」で縦35・5センチ、横27・8センチ。墨で背景を描き、雪女の部分は塗り残してシルエットで浮かび上がらせている。乱れた髪を口に加え、左手で差し出した一振の太刀の柄と鍔(つば)だけが金で彩色されている。右上に署名と印鑑があり、松園の真筆と判断した。

 雪女の原画は京都市内の旧家から同美術館が購入。近松門左衛門の没後200年を記念し、大正末期に出版された「大近松全集」の付録として作られた木版画の原画とみられる。原画の存在はこれまでわずかな関係者の間でしか知られていなかった。

 同美術館学芸員の國永裕子さん(36)は「髪を口にくわえるなど怖いというより愛らしさも感じる。松園の別の一面を見てほしい」と話している。

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