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【阪神大震災25年】「思いはつながる」2児犠牲の米津勝之さん、災害を語り継ぐ大切さ訴え

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芦屋市立精道小学校追悼式で追悼の言葉を述べる米津勝之さんと、娘の英(はんな)さん=17日午前、兵庫県芦屋市(彦野公太朗撮影)
芦屋市立精道小学校追悼式で追悼の言葉を述べる米津勝之さんと、娘の英(はんな)さん=17日午前、兵庫県芦屋市(彦野公太朗撮影)

 阪神大震災で児童8人が犠牲になった兵庫県芦屋市の市立精道小学校で17日、追悼式が行われた。当時1年の長男と入学予定だった幼稚園児の長女を失った米津勝之(かつし)さん(59)=同市=と次女の英(はんな)さん(22)が児童約640人らを前に、震災を経験していなくても「思いはつながる」と述べ、25年前の災害を語り継ぐ大切さを訴えた。

 米津さん一家は当時住んでいた同市津知町の自宅アパートで被災。長男、漢之(くにゆき)君=当時(7)=と、市立精道幼稚園に通っていた長女、深理(みり)ちゃん=同(5)=がタンスの下敷きになり亡くなった。

 勝之さんが同小の追悼式で言葉を述べるのは今回で4回目。校庭の「祈」と書かれた碑の前には犠牲となった2人を含む児童らの遺影が飾られ、勝之さんと英さんは言葉を述べる前に遺影に深く一礼した。

 語り部活動を続ける勝之さんは追悼の言葉で、時がたつにつれ「震災の体験と未体験の壁を感じるようになった」と語った。「芦屋の街を歩いても当時のことが見える場所はほとんどないが、皆の学校は見える」とし、積極的に震災について考える大切さを訴えた。

 阪神と東日本などのさまざまな災害は起きた日時や場所も違うが、「思いはつながると信じ、(生きていれば)32歳の漢之と30歳の深理とともに過去、今、これからをつないでいくために試行錯誤を繰り返したい」と話した。

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