PR

産経国際書展新春展受賞者の横顔(上)津田玉華さん リケジョ×書道「一生続ける」

PR

「ずっと精進していきたい」と話す津田玉華さん
「ずっと精進していきたい」と話す津田玉華さん

 「第36回産経国際書展新春展」(産経新聞社、産経国際書会主催)が22日から2月3日まで、東京都港区六本木の国立新美術館で開かれる。都内からは、一般公募の部の最高賞、産経新聞社賞に、世田谷区砧(きぬた)の津田玉華(ぎょくか)さん(33)=本名・志賀京子=と、大田区久が原の森井爽生(さわき)さん(54)=本名・みどり=の2人が輝いた。贈賞式は30日、港区の明治記念館で行われる。喜びの声と書への思いを2回に分けて掲載する。

 「うれしいというより、信じられない、というのが正直な思い。かな出品を勧めていただいた先生(同巧会の武富明子さん)への感謝しかありません」

 「西行の和歌三首」というかな作品で受賞した津田さん。昨年の新春展から書展に出品を始めてまだ2年目。本人も驚くスピード受賞だ。漢字作品でも新聞社賞に次ぐ奨励賞に輝き、ダブル受賞の栄誉となった。

 「人体の不思議」に魅せられ、遺伝子工学の道に進んだ典型的な「リケジョ」。大学では、「卒業論文は世界に発表できるものにしたい」と主任教授に談判し、酵素をテーマに実験に明け暮れた。

 書道に出合ったのはそのさなかの20歳のとき。「何か脳のリフレッシュになるものをしたい。親子でできたら楽しいね」と、母の信子さん(66)=号・津田芳華(ほうか)=と一緒になにげなく始めたのがきっかけだった。

 自宅近くの書道教室で「一」の字を書くところからスタートし、稽古は1日1時間などと決めて続けた結果、のめりこむように。信子さんとほぼ同時期に師範をとるなど、母子一緒に実力を伸ばしてきた。

 書への姿勢が変化したのは昨春。産経国際書会常任顧問を務める青陽如雲(せいようじょうん)会長が率いる同巧会の門をたたいてからだ。本格的に取り組むようになり、「もう少し書に費やす時間を増やしたい」と、それまでの埼玉県和光市内の勤務先を辞め、自宅から10分ほどの医療施設を探して転職した。

 「研究と書道は、ゴールがあるようでなく、ずっと続くところが魅力。どちらも一生続けていきたい」

(福本雅保)

この記事を共有する

おすすめ情報