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奈良時代の梵鐘に取り換え 薬師寺

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鐘楼に設置される重文の梵鐘=奈良市の薬師寺
鐘楼に設置される重文の梵鐘=奈良市の薬師寺

 世界遺産・薬師寺(奈良市)で19日、昭和期に造られた釣り鐘から、創建された奈良時代の梵鐘(ぼんしょう)への取り換え作業が行われた。重要文化財となっている梵鐘が鐘楼(しょうろう)に設置されるのは33年ぶりで、大晦日にはこの梵鐘で除夜の鐘をつく。

 約110年ぶりの解体修理が進む東塔(国宝)が来年4月に落慶法要を迎えるのを記念した。梵鐘は高さ約2メートル、口径約1・3メートルで、重さ約3トン。室町時代の戦火で入ったとされる亀裂があり、「西ノ京破れ鐘(われがね)」の異名でも知られる。これまでは昭和51年の金堂落慶に合わせて造られた釣り鐘が設置されていた。

 この日は約10人の作業員がクレーン車やハンドリフトなどを使い、梵鐘を設置した。来年5月中旬ごろまで使用する予定で、薬師寺の松久保伽秀(かしゅう)執事は「1300年前の鐘で除夜の鐘をついてもらい、東塔落慶を迎えたい」と話した。

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