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赤穂浪士の出納簿を初公開 大石神社

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大石神社・義士宝物殿で初公開されている「預置金銀請払帳」
大石神社・義士宝物殿で初公開されている「預置金銀請払帳」

 江戸時代、赤穂藩・浅野家の取り潰しから討ち入りまでの浪士らの収支状況を克明に記録した「預置(あずかりおき)候金銀請払帳」の写本が赤穂市の大石神社で見つかり、義士宝物殿で初公開されている。原本は四十七士のリーダー、大石内蔵助が取りまとめた文書。公開中の映画「決算!忠臣蔵」の基礎資料にもなっており、注目を集めている。

 預置候金銀請払帳は、藩主・浅野内匠頭(たくみのかみ)の刃傷沙汰で浅野家が改易となった後の元禄14(1701)年6月から翌年11月末までの出納簿。取り潰し時の財産処分などで生じた約700両を元手に、内匠頭の墓建立や浪士らが江戸と上方を往復する旅費、困窮した浪士らの援助などに支出したことが詳細に記されている。

 元禄赤穂事件を金銭面からひもとく一級資料とされ、これを基に山本博文・東京大史料編纂(へんさん)所教授が「『忠臣蔵』の決算書」を執筆。映画「決算!忠臣蔵」の原作書となった。

 原本は、箱根神社(神奈川県箱根町)の所蔵。大石神社の写本は、明治天皇の学問指導などにも当たった国学者の福羽美静が、明治15(1882)年に箱根で湯治中、神社から借り受けて書き写させたものという。

 大石神社の目録に記載があるのは分かっていたが、所在は長年確認されていなかった。今年8月に収蔵庫内の点検時に見つかったといい、同神社の佐藤誠・非常勤学芸員は「赤穂義士顕彰の一環として福羽が書き写させたとみられ、明治時代の義士人気ぶりがうかがえる。意味のある写本といえそうだ」と話している。

 義士宝物殿の入館料は高校生以上450円、中学生以下無料。問い合わせは同神社(0791・42・2054)。

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