PR

囲碁・竜星戦 17歳の上野女流棋聖 男女混合の一般棋戦で初Vなるか23日決勝 

PR

 囲碁の上野愛咲美(あさみ)女流棋聖(17)が初優勝をかけて挑む第28期竜星戦決勝が23日、東京都千代田区で行われる。相手はタイトル8期の若手実力者で、連覇を狙う一力遼(いちりき・りょう)竜星(22)。性別などによる出場制限のない一般棋戦で女流棋士が優勝すれば、初の快挙となる。女流棋士躍進の流れが一気に加速しそうだ。(伊藤洋一)

■男性棋士に勝ち越し

 「勝因は運が良かったこと。決勝は気楽に打ちたい」

 14日の竜星戦準決勝で強豪の許家元(きょ・かげん)八段(21)を破った上野女流棋聖は対局後、淡々と振り返り、決勝への意気込みも力むところがなかった。

 上野女流棋聖は2日に放送された2回戦で、七大タイトルの一つ、「十段」を保持する村川大介十段を破り、女性棋士で初めて一般棋戦のベスト4に進出。快進撃を続けてきた。

 師匠の藤沢一就(かずなり)八段(55)は「研究会などで強い男性棋士と一緒に打つ機会が多く、男性だから強い、という意識が薄いのではないか」と指摘する。

 実際、上野女流棋聖は7つの研究会に属し、対局以外は男性棋士などとの切磋琢磨(せっさたくま)に励む。これまでの男性との対戦成績は52勝38敗と大きく勝ち越し、勝率は女流第一人者の藤沢里菜女流名人(21)を上回る。

■「早碁」が得意

 持ち時間が短い「早碁」との相性もいい。

 竜星戦は、3時間ずつの考慮時間がある七大タイトルの十段戦などと異なり、1分の考慮が10回ある以外は、1手を30秒以内に打つ方式だ。

 もともと瞬発力がある若手に有利とされるが、「相手が悪くなったとき、立て直す余裕を与えず、どんどん打っていったのも(これまでの)勝因ではないか」と藤沢八段は指摘する。上野女流棋聖自身も「この方式が得意」と言う。

 早碁で争われる棋戦では近年、女性の上位進出が多い。昨年も藤沢女流名人が竜星戦の8強まで進出。同じ方式のNHK杯でも平成23年に謝依旻(しぇい・いみん)六段、24年に向井千瑛(ちあき)五段と2年連続でベスト8に入った。

 ただ、決勝で対戦する一力竜星も持ち時間が短い対局を得意とする。上野女流棋聖が優勝すれば、囲碁界での女性躍進を印象づける歴史的対局となりそうだ。

この記事を共有する

おすすめ情報