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コアラの赤ちゃん誕生の瞬間、国内初の鮮明な動画撮影に成功 埼玉県こども動物自然公園

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コアラの赤ちゃん誕生の瞬間、国内初の鮮明な動画撮影に成功 埼玉県こども動物自然公園

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母親のおなかをよじ登る赤ちゃん=20日(県こども動物自然公園提供) 1/3枚

 埼玉県こども動物自然公園(同県東松山市)はコアラの赤ちゃんが生まれた直後、母親のおなかの「育児嚢(いくじのう)」と呼ばれる袋の中に自力で入っていく様子を鮮明な動画で撮影することに成功した。園によると、コアラを飼育している国内8施設の中で、出産シーンを鮮明な映像に収めたのは初めてという。動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」の同園公式チャンネルで公開している。

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 園によると、撮影は6月20日午後0時20分ごろから約15分間。母親の「ハニー」(3歳)が妊娠期間とされる35日前後の終わりを迎え、職員が注意深く観察していた。すると、ハニーに普段と違う行動がみられたことから、職員がスマートフォンで撮影をスタート。約6分後に1円玉とほぼ同じサイズの赤ちゃんが頭を出し、ピンク色の全身を現した。赤ちゃんは約4分間かけて母親のおなかを7~8センチよじ登り、袋の中に入っていった。

 一部始終を目撃し、動画を撮影したコアラ担当の西方則男さんは「誕生の瞬間から赤ちゃんを見るのは初めて。登る途中で落ちてしまう赤ちゃんもいるので『よし、頑張れ』と応援しながら撮っていた」と興奮気味に振り返った。

 公開している動画は、誕生前から母親の袋に入るまでの約4分半。園によると、誕生直後の赤ちゃんは未熟児の状態で、母親のおなかにしがみつく前足と爪、呼吸する鼻の穴と母乳に吸い付く口はあるものの、目も見えず、耳もなく、後ろ足もできていない。動画には前足を使い、体をくねらせながら懸命に登る様子がくっきりと映っている。初めての出産となった母親も赤ちゃんが落ちないよう、じっと動かずサポートしていた。

 赤ちゃんは母親の袋の中で成長し、約半年後にコアラらしい、かわいい姿を見せてくれるという。

写真ギャラリー

  • 赤ちゃんを出産した直後のコアラの母親「ハニー」=20日、埼玉県東松山市の県こども動物自然公園(同園提供)
  • 母親のおなかをよじ登る赤ちゃん=20日(県こども動物自然公園提供)