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レモンの健康への効用 「プロジェクト研究センター」に聞いてわかったコト

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人気モデルや海外セレブも愛飲していると紹介した「レモンさゆ」(イメージ)
人気モデルや海外セレブも愛飲していると紹介した「レモンさゆ」(イメージ)

 ビタミンCが豊富なことで知られるレモン。生産量日本一の広島で、健康への効用などに関する本格的な研究が始まっている。レモンを食生活に取り入れることで、体にどんな効果が期待されるのだろうか。

レモンさゆ

 ビタミンCの抗酸化作用は、美容に役立つとされる。レモンにはこのビタミンCが、果実1個(100グラム)当たり約100ミリグラム含まれている。これは、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」(平成27年版)で示された成人の1日の推奨摂取量に相当する。

 また、「リモネン」と呼ばれる匂い成分を含んでおり、これはリラックス効果などを期待できる。

 「冷ました白湯(さゆ)にレモン果汁を入れて飲んでいます。飲むとお腹(なか)が温まり、体が目覚めます」

 人気モデルのマギーさん(25)は雑誌(「日経ヘルス」28年2月号)のインタビューでこう語っていた。

 同じくモデルのローラさん(27)も、画像共有サービス「インスタグラム」で27年3月、自家製レモンさゆの写真を公開し話題になった。

 また、海外でも、オーストラリア出身のスーパーモデル、ミランダ・カーさん(34)がレモンさゆの愛飲者だといわれている。

 約470万人(今年3月14日時点)のフォロワーがいるローラさんのインスタグラムには反響が相次いだ。

 《私も飲んでみたい》

 《おしゃれでおいしそう》

 こうして、レモンさゆは瞬く間にポピュラーになった感がある。

生活習慣病の予防

 「レモンさゆはリラックスするには最適な飲料。また、ビタミンCには風邪の予防だけでなく、血圧上昇や肥満の改善に対する効果も期待されています」

 レモンの生産量が日本一の広島県で、レモンの健康効果を研究する飯田忠行・県立広島大教授(応用健康科学)はこう話す。

 飯田教授は、同大に設けられた「レモン健康科学プロジェクト研究センター」のセンター長も務めるレモン研究の第一人者だ。

 同大のチームによる研究では、レモンの1日平均摂取量が0・3個(レモン果汁約10ミリリットル)未満の人より、0・7個以上(同約20ミリリットル以上)の人の方が最高血圧が低くなった。飯田教授は「加齢に伴う血圧の上昇を抑える可能性があると考えられます」と説明する。

 さらに肥満予防も期待できる。肥満になると脂肪細胞から食欲抑制ホルモン「レプチン」が多量に分泌され、体にレプチン抵抗性がついてしまう。抑制がきかなくなり食べ過ぎてしまうのだが、レモンを多くとっている人は、あまりとらない人よりもレプチンの血中濃度が低い傾向が報告されているという。脂肪細胞が少ないということだ。

 「レモンは生活習慣病などの発症を防ぐため、日常生活に取り入れやすい理想的な食材の1つです」(飯田教授)

キレート作用

 レモンに豊富に含まれている「クエン酸」に対する関心も高まっている。カルシウムの吸収を助け、骨の強さを示す骨密度を上げる効果が期待されている。

 カルシウムは人体に吸収されにくく、食物から摂取したカルシウムの70%は体外に排出されてしまう。特に年齢を重ねることで、腸からのカルシウム吸収が低下する。体は骨に蓄えられているカルシウムを使って補おうとし、その結果、「骨粗鬆(こつそしょう)症」になりやすくなってしまう。

 飯田教授は「若いころからこつこつとカルシウムの摂取を続けることが、将来の骨粗鬆症予防になる」と指摘する。

 そこで注目されるのが、レモンのクエン酸による「キレート作用」だ。クエン酸がカルシウムを水に溶けやすくする作用で、カルシウムを含む食材にレモン果汁をかけるなどすると、カルシウムを吸収しやすくなるという。

 昭和32年からレモン飲料事業を手がける「ポッカサッポロフード&ビバレッジ」(名古屋市)が同大などと行った共同研究(平成28年)で、中高年の女性44人にレモン果汁飲料(1本200ミリリットル、カルシウム350ミリグラムを含む)を半年間毎日飲んでもらったところ、骨密度は3カ月後に平均1・3%上がり、半年後もほぼそのまま保たれていることが分かった。

 「キレート作用を活用したいのであれば、レモン酢を牛乳で割ってラッシーにして飲むのがお勧めです」と話すのは、ポッカサッポロフード&ビバレッジのレモン事業グループで商品の企画などを手がける吉田真子さん。

 同社の「レモンの酢」の売り上げは29年に前年比2倍を記録。今年2月には、ツンとした酢の香りを抑えて飲みやすいよう改良を加えた。

 牛乳150ミリリットルに大さじ1杯(15ミリリットル)のレモン酢を加えて混ぜるだけだ。

 また、レモン酢を水や炭酸水で薄めただけでも、コップ1杯分で1800ミリグラムのクエン酸と1日分のビタミンC(100ミリグラム)を摂取できるという。(文化部 玉崎栄次)

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