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新潟市、新潟水俣病で高裁判決受け入れ 患者9人全員を認定へ

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新潟市、新潟水俣病で高裁判決受け入れ 患者9人全員を認定へ

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新潟市は4日、新潟水俣病の認定申請を棄却された男女9人が市に認定を求めた行政訴訟で、患者として全員を認定するよう市に命じた11月の東京高裁の控訴審判決を受け入れ、上告しないと発表した。判決は今後確定し、9人は患者認定される。

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 昨年5月の1審新潟地裁判決では、公害健康被害補償法に基づく水俣病の認定を求めた原告9人のうち7人を認定するよう市に命じた。東京高裁は11月29日、故人1人を含む9人全員について認めるよう命じた。

 同市の篠田昭市長は判決を受け入れる理由として、メチル水銀が取り込まれてから長期間経過後、症状がはっきり現れる「遅発性水俣病」について、1審判決に続いて東京高裁もほぼ認めたことを指摘。「遅発性水俣病などに対し、さまざまな意見があることから、将来的に混乱を招かないよう確認するため上級審の判断を求めていたが、確認することができたので受け入れることにした」とのコメントを出した。

 原告9人はメチル水銀に汚染された阿賀野川の魚を食べたことで、手足がしびれる「感覚障害」があるとして認定申請したが、棄却されていた。

 新潟県によると、県内では10月末までに705人が水俣病と認定され、163人が審査結果を待っている。これまで延べ1417人が申請を棄却されている。