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花粉、来春は多い?少ない? 民間2社正反対予測 今夏の気象解釈分かれる

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花粉、来春は多い?少ない? 民間2社正反対予測 今夏の気象解釈分かれる

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 民間気象大手2社が行っている来春の花粉飛散量予測が真逆になり、話題になっている。日本気象協会(東京)が前年より全国的に多いとみるのに対し、ウェザーニューズ(千葉)は前年を大きく下回ると予測。これほど食い違うのは「異例のこと」(両社)という。両社の予測はなぜそこまで異なるのか。

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 「予測がほぼ逆なのは今夏の天候の見方が違うから」。ウェザー社は10月4日、前日に発表した来春の花粉飛散量予測が両社で異なることについて異例の見解を公表した。

 気象協会が「東北、関東甲信、四国で非常に多い」とし、東京、神奈川、茨城では前年比2倍と予想。対するウェザー社は「関東北部や静岡、三重で50%未満」とし、東京71%、神奈川69%、茨城でも43%としている。

 花粉の飛散量は前年の夏が高温で日射量が多いほど樹木に芽が多く生育し、増えるとされる。気象協会は6、7月を中心に全国で気温が上がり、日射時間が増えたことを重視。担当者は「芽は夏の早い段階で育つ。7月の高温で十分に成長した」と説明している。

 一方のウェザー社は、今年8月は平年と異なり、東日本を中心に雨や曇りの日が多かったため、東日本ほど天候不良で暑くない夏だったと主張。「今年は記録的な長雨だった」と気象協会とは異なる見解を示している。ウェザー社は全自動観測機1千台を一般家庭などの協力を得て設置する独自の観測網を毎年活用しており、担当者は「過去13年間の膨大なデータから飛散量は8月の天候の影響が大きいと分析されている」と自信をみせる。

 両社とも12月上旬に2回目の予測を発表する予定だが、大きく変わらない見込み。来春は花粉症患者にとって気になるシーズンになりそうだ。