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【ネットの話題】なくならないツイッターのなりすまし投稿 小林麻央さん訃報でも悪意の拡散 

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なくならないツイッターのなりすまし投稿 小林麻央さん訃報でも悪意の拡散 

ネットの話題更新
唐澤貴洋弁護士になりすましたツイッターの投稿。現在は閲覧できなくなっている=ツイッターより 1/2枚

 個人が自由に発信できる短文投稿サイト「ツイッター」は、他人になりすましてウソの情報を発信することもできてしまう。その内容を信じた善意の第三者が情報を拡散し、名誉毀損(きそん)や偽計業務妨害などの刑事事件に発展する例も少なくない。6月下旬には実在する弁護士になりすまして、歌舞伎俳優の市川海老蔵さん(39)の妻、小林麻央さん=当時(34)=の訃報を弄んだ投稿が混乱を引き起こした。専門家は「インターネット上の情報を全て真実だと思わないように」と警鐘を鳴らす。     

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「姪の麻央が死去」

 麻央さんの死去が報じられた6月23日。夫の海老蔵さんが会見を開く十数時間も前に訃報を伝えた投稿があった。

 法律事務所クロス(東京都港区)の唐澤貴洋(からさわ・たかひろ)弁護士(39)になりすました投稿で、「私の姪の小林麻央、先ほど亡くなられたとの第一報。最期まで笑顔を絶やさなかった」という内容だった。

 麻央さんはがん闘病生活をブログにつづっており、日本中がその動向を見守っていたこともあり、この投稿は衝撃とともにただちに拡散した。

 ツイッター上では、これを読んだ人たちから「家族が発表する前に信じられない」「売名行為だ」「早く削除すべき」などの批判の声が次々にあがった。

 名前を使われた唐澤弁護士が振り返る。

 「私は現在ツイッターを利用していないし、麻央さんと親族でもない。最初は何が起きたか分からなかった」

 事務所の電話業務がはじまる同日午前9時半、マスコミ各社から確認の電話が相次いで被害に気付いた。

拡散する偽情報

 唐澤弁護士は、2012年にネット掲示板「2ちゃんねる」で中傷された男性依頼で書き込みの削除を請け負って以来、逆恨みによる中傷にさらされ続けている。これまで推定100万件の殺害予告をインターネット上で受けたほか、先祖の墓にペンキをかけられたり、事務所ドアの鍵穴に接着剤を詰められたりする被害に遭っており、逮捕者も出ている。

 ツイッター上のいたずらを目的にしたなりすましアカウントが140を超えるという唐澤弁護士だけに、最初は「いつものことだと思った」と振り返る。

 しかし、次第に悪意による情報拡散ではなく、「善意の第三者を通じて誤った情報が拡散し、義憤にかられた人々が批判や攻撃をしているのだと気付いた」。

 唐澤弁護士は同日午後、なりすましアカウントの凍結をツイッター社に申請した。当初は認められなかったが、改めて被害の深刻さを伝えたところ、同社は25日朝にアカウントを凍結した。拡散数がすでに4千回を超えた後だったため、唐澤弁護士は「23日の時点で対応してもらえれば…」とツイッター社の対応にも憤る。

 なりすまし犯については警視庁愛宕署に相談し、業務妨害や名誉毀損事件として、刑事告訴を視野に特定を進めている。

 唐澤弁護士は「情報の拡散はあまりにも早く、被害者ができる対策は限られている」と話す。

写真ギャラリー

  • 妻の小林麻央さんが亡くなったのを受けて、6月23日、報道陣の前に姿を見せた歌舞伎役者の市川海老蔵さん(寺河内美奈撮影)