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【しっかりチェック!血圧の手帳】夜間の高血圧… 心筋梗塞や脳卒中の危険性高める

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夜間の高血圧… 心筋梗塞や脳卒中の危険性高める

しっかりチェック!血圧の手帳更新
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 日本人の睡眠時間の短さは、経済協力開発機構(OECD)に加盟する25カ国中、韓国に次ぐ2位です。「なかなか寝付けない」「夜中に何度も起きてしまう」「朝すっきり起きられない」など睡眠に何らかの問題を抱えている人は多いかと思います。「たかが睡眠不足」と侮ってはいけません。睡眠不足はさまざまな疾病を引き起こしてしまうこともあるので注意が必要です。高血圧もその一つ。では、睡眠と血圧の間には、どのような関係があるのでしょうか。

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 一般的に、健康な人の血圧は起床時から上昇し、夕方から少しずつ低下し、夜間の睡眠中は日中よりも10~20%ほど低くなります。これは、日中は活動するために高い血圧が必要になりますが、睡眠時は体が休んでいるために高い血圧が必要なくなるためです。

 しかし、睡眠障害などによって睡眠中に何度も覚醒すると、体が休むことができず、日中同様の血圧の高さを示してしまいます。これが夜間の高血圧を招く要因の一つとなります。特に、夜勤のある仕事をする人は、体内時計(サーカディアンリズム)が乱れるために睡眠障害が起こりやすく、夜間の高血圧になりやすいようです。

 日中同様に夜間も血圧が下がらない人は、一般的な高血圧の人に比べ、5年後に心筋梗塞や脳卒中を発症し死亡する危険度が約2・5倍、眠っている間に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」などで夜間に血圧が日中よりも上がる人は約3・5倍に高まるという研究報告もあります。睡眠に不安を感じたら、医師に相談することをお勧めします。とりわけ、高血圧の人の約10%は睡眠時無呼吸症候群である可能性があり、病院で治療を受けられます。

 良質な睡眠は、健康的な生活の基本となります。光の刺激が睡眠を妨げるといった報告もあります。手始めに、寝る前にテレビやスマートフォンを見すぎないように心がけてみてはいかがでしょうか。(オムロンヘルスケア医学博士・宮川健)

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