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【話題の本】『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』ジェーン・スー著

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【話題の本】『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』ジェーン・スー著

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『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』(ジェーン・スー著、幻冬舎・1300円+税)30、40代女性を中心に共感の声

 タイトルからして痛快な本だ。近年巷(ちまた)にあふれる「◯◯女子」というフレーズに対して、何となく居心地の悪さを感じていた人は、思わず手に取ってしまうだろう。

 著者のジェーン・スーさんは41歳で独身。東京生まれ、東京育ちの日本人女性だ。表題のエッセーでは「女子」とは、年齢に関係なく女性が持つ「スピリッツ(魂)」とし、「気がついたら彫られていた刺青(いれずみ)」にたとえる。なるほど「30代女子」などという文字を見たときのあの微妙な違和感と後ろめたさは、タトゥーを目にしたときの気持ちとよく似ている。

 この“女子問題”をはじめ、特に都会で暮らす人がぼんやり感じているであろう感情や現象を鋭い言葉で分析した文章が心地よい。

 同書はスーさんのブログ記事に書き下ろしを加えて構成。目を引くタイトルは、ブログ記事のタイトルから担当編集者の大島加奈子さんが提案したそうだ。発売から2カ月半で30、40代女性を中心に共感や「すっきりした」という声が寄せられ、7万5000部と好調。だが、大島さんによるとスーさん自身は「個人的なことを書いていたので、共感されるとは思っていなかった」と驚いているという。(幻冬舎・1300円+税)

 戸谷真美

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