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日本人の素晴らしい感性で クオーレ・ド・オペラが「修道女アンジェリカ」「マダム・バタフライ」

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日本人の素晴らしい感性で クオーレ・ド・オペラが「修道女アンジェリカ」「マダム・バタフライ」

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 クオーレ・ド・オペラは第3回公演として、9月にプッチーニのオペラ「修道女アンジェリカ」と「マダム・バタフライ(蝶々夫人)」を上演する。

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 「オペラの心」を意味するクオーレ・ド・オペラは、ミラノを拠点にヨーロッパで40年活動してきた演出家、井田邦明らが立ち上げたプロジェクト。「日本人は本場イタリアにコンプレックスを持つ必要がないし、日本人の素晴らしい感性で面白いオペラができると思う」と井田は話す。

 「修道女アンジェリカ」の舞台は、17世紀末頃のイタリアの修道院。アンジェリカは貴族の出身らしいが、周囲に真相を語らない。おばの公爵夫人が訪ねてきて境遇が明らかになる。アンジェリカは結婚もせず、子供を産んで家名を汚した贖罪(しょくざい)のために修道院に入れられた。

 「マダム・バタフライ」はおなじみだろう。アメリカ海軍士官のピンカートンと結婚するも帰国した彼を待ち続ける蝶々夫人の悲劇が描かれる。

 「『マダム・バタフライ』も『修道女アンジェリカ』も主人公は待っています。蝶々夫人は絶望せずに、アンジェリカは子供と会いたい、という希望を持って待ち続けます。待ち方にもいろいろありますが、待つということが人生を象徴しているかもしれません」と井田は話す。

 いずれも簡単な舞台装置で小さなアンサンブルだが、全幕の原語上演で字幕付き。「修道女アンジェリカ」が11日、「マダム・バタフライ」は12、13日。東京・九段南のイタリア文化会館アニェッリホール。問い合わせはケイ・アーツ・オフィス(電)047・324・6613。(モーストリー・クラシック 編集長 江原和雄)