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【G20】各国首脳次々と会場入り だんじりや神輿出迎え

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G20大阪サミットの会場、インテックス大阪の入り口に展示された御輿など=28日午前、大阪市住之江区(彦野公太朗撮影)
G20大阪サミットの会場、インテックス大阪の入り口に展示された御輿など=28日午前、大阪市住之江区(彦野公太朗撮影)

 28日午前、開幕した20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)。大阪湾の人工島、咲洲にある会場「インテックス大阪」(大阪市住之江区)では、到着した各国首脳を安倍晋三首相が出迎えた。会場の入り口付近には大阪の伝統的な祭りを象徴するだんじりやみこしがお目見えし、勇壮な祭りの雰囲気を演出。各国代表団らに日本の伝統文化や職人の巧みな技術を伝えている。

 「日本の祭りは見たことがないから興味深い。日本の伝統をもっと知って帰りたいわ」。会場の入り口付近に展示されているだんじりの前で記念撮影をしていたエジプトの新聞記者、サリー・バールさん(35)は感慨深げに話した。

 展示されているのは、大阪の伝統的な祭りを象徴する岸和田だんじり会館(岸和田市)所蔵の「沼町のだんじり」▽住吉大社(大阪市住吉区)の大神輿(みこし)▽高崎神社(同市住之江区)の布団太鼓-の3点で、いずれもそれぞれの祭りで使用されてきたものだ。会場の都合で担いだり囃子(はやし)を鳴らしたりはできないが、すぐそばには実際の祭りの映像が流され、迫力の一端を伝えている。

 世界各国の首脳らが集まるサミット会場での披露に関係者の喜びも大きい。

 岸和田市観光振興協会の武田吉清さん(40)は「光栄なこと。岸和田のだんじりを海外の人に知ってもらう絶好の機会になる」と期待する。沼町のだんじりは、明治の名工、櫻井義國(よしくに)(1855~1925年)の作で、各所に施された美しく繊細な木彫りは「景清の錣(しころ)引き」や「一ノ谷の合戦」など、平家物語を表現。明治34(1901)年から平成13年まで岸和田市沼町で100年にわたり曳行(えいこう)されてきた。

 「大神輿は単なる展示物ではなく、そこにはさまざまな人の祈りや思いが生きていることを感じてもらいたい」と話すのは住吉大社の権禰宜(ごんねぎ)、逸見(へんみ)忠志さん(48)。金色に輝く同大社の大神輿は約2・6トンの重量を誇る。明治14(1881)年に奉納され、大阪三大夏祭りの一つ「住吉祭」で300人を動員して担がれていた。

 戦時下の昭和16年には中止されたが、その後、地元の熱い要望で大修復が行われ、平成28年、76年ぶりに復活した経緯がある。

 インテックス大阪から7キロほど離れた場所にある高崎神社の布団太鼓は、大型の太鼓台で、やぐらの上に巨大な座布団を重ねたような形が特徴だ。高崎神社布団太鼓保存会の福井誠会長(58)は「破損を防ぐために普段は金網で保護している彫り物も、金網を外して見えやすいようにした。地元の祭りの象徴が、世界中の人に見てもらえることが誇らしい」と感慨深そうに話した。

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