PR

老舗百貨店「大沼」 米沢店を8月15日に閉店へ 山形

PR

大沼米沢店の閉店を発表する大沼の永瀬孝社長=4日、山形県米沢市(柏崎幸三撮影)
大沼米沢店の閉店を発表する大沼の永瀬孝社長=4日、山形県米沢市(柏崎幸三撮影)

 経営再建中の老舗百貨店「大沼」(山形市)は4日、取締役会を開き、米沢市にある大沼米沢店を8月15日で閉店することを決めた。永瀬孝社長が同日、同市内で記者会見して明らかにした。米沢店は閉店後、服飾雑貨や家庭用品、ギフトなどに規模を縮小し、同市内で営業を継続していく。

 永瀬社長は会見で「大沼の環境は依然として厳しく、苦渋の決定をした」と語った。米沢店の売り上げはピークの平成4年の時点で約60億円あったが、31年2月期には12億円にまで落ち込み、31年3月単月も赤字。岩瀬社長は「このままだと赤字幅は拡大することが予想されるため」と閉店を決めた理由を述べた。

 米沢店の従業員47人にはこの日午前中、閉店を告げたといい、山形店への異動などによって雇用は継続するとした。

 大沼は、規模を縮小する米沢店と新庄市の「ギフトショップ新庄店」が残るが、百貨店としては山形店のみの単独店経営となる。岩瀬社長は「現在の米沢店の土地、建物は売却したい」とし「現在、山形店と新庄店は採算が採れており、黒字でやっていける」とした。

 米沢店の西名浩子店長は「地元のお客さまに愛されてきた。今後、企業として大沼を維持するためにも米沢での営業を維持していきたい」と話した。

 米沢市の中川勝市長は「大沼米沢店は昭和45年に開業し49年間、中心商業地域の核としてにぎわいをつくり地域経済を牽引してきた老舗百貨店で深く感謝しています。市民に愛され、数多くの想い出があることからも誠に残念」とのコメントを発表した。

この記事を共有する

おすすめ情報