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【主張】日米首脳会談 「拉致」解決へ結束示した

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 国賓として来日中のトランプ米大統領が27日、天皇、皇后両陛下と会見すると共に安倍晋三首相と首脳会談を行った。

 一連の会見、会談で日米の絆を示すことができたのは成果である。

 両陛下との会見でトランプ氏は、「ご即位後初の国賓としてお招きいただいたことを光栄に思います」と述べ、ご即位に祝意を表した。安倍首相との共同記者会見では「日米同盟は地域の繁栄と世界の平和の礎だ」と強調した。

 同盟の緊密さを最も表したのは拉致問題をめぐる結束した姿だ。北朝鮮による日本人拉致被害者全員の帰国実現は、日本にとって最重要課題である。

 トランプ氏は一昨年11月の来日時に続いて、拉致被害者家族と2回目の面会を行い、「あなた方の娘、息子、母を取り戻すようわれわれは共に取り組む」と語りかけた。記者会見で面会した際の心境について「心が引き裂かれた」と述べ、家族に寄り添った。

 トランプ氏は記者会見で、「拉致被害者を取り戻す努力を米国は支援する」と明言した。安倍首相は一日も早い解決に向け「果断に行動していく」と語った。

 非核化なしに北朝鮮に明るい未来は訪れないとの立場で日米は一致し、制裁をかけている。核・ミサイル放棄まで制裁を緩めてはならない。

 拉致問題も同様だ。日本が責任を持ち解決すべき課題だが、米国と連携し、拉致被害者全員の帰国を北朝鮮に迫っていくべきだ。

 国際法を無視した中国の海洋進出をにらみ、両首脳が「自由で開かれたインド太平洋」構想の推進で一致したことも評価できる。

 日米貿易協議でトランプ氏は、「8月に大きな発表ができる」と述べた。日本側は言及しておらず、参院選後すぐに合意へ持ち込む思惑が米側にあるのだろう。

 懸念されるのは、トランプ氏が記者会見で「米国は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)には縛られていない」と語った点だ。米国がこだわる農産物輸出で、TPPを超える譲歩はしないというのが日本の基本線だ。

 米国が対日輸出で不利を強いられているのは自らのTPP離脱の結果だ。それなのにTPP各国より有利になるようでは本末転倒であり、日本の国際的な信頼に関わる。良好な日米関係を保つためにも明確にすべきことである。

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