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【主張】5月に猛暑 気象の激甚化に備えよう

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 日本列島の各地が、季節外れの猛暑に襲われている。

 北海道東部の佐呂間町では26日、39・5度を観測した。5月の全国最高気温を更新した。

 27日も列島上空には暖気が居座り、各地が真夏並みの厳しい暑さになった。北日本、東日本を中心に、季節外れの暑さは28日にかけて続くという。

 北海道清水町では、ゴルフ中の36歳の男性が亡くなった。今の時季はまだ、体が暑さに慣れていない。熱中症に対して十分な警戒と対策が必要だ。高齢者や乳幼児はもちろん、健康な成人も日中は運動、外出を避け、水分の補給や十分な睡眠を心がけたい。

 それにしても、「北の国」を中心とする今回の猛暑は、異例ずくめである。

 これまでにも5月に最高気温が35度を超える猛暑日になった例はある。最近では平成29年5月に2地点で猛暑日になったが、最高気温は35度台前半だった。今回は26日だけで53地点が猛暑日となり、北海道東部を中心に40度に迫る激烈な暑さとなった。

 猛暑の範囲も気温の高さも、5月の気候の常識の枠を大きく超える。沖縄県の与那国島と鹿児島県の屋久島が相次いで「50年に1度」の記録的な豪雨に襲われたのも、今月のことだ。

 昨年の西日本豪雨と「災害級」の猛暑も、合わせて思い起こすべきだろう。熱波や豪雨、寒波など極端な気象による災害多発は世界的な傾向でもあり、背景として地球温暖化の影響が指摘される。

 個々の災害と温暖化の関係は立証されるわけではないが、豪雨や台風、暑さ、寒さによる気象災害の激甚化が例外的な現象ではなくなっていることは、強く認識する必要があるだろう。

 日本は、地震や火山活動も含めて災害多発国である。梅雨入りから秋の長雨、台風シーズンが終わるまでの数カ月はとくに、豪雨災害のリスクが高まる。昨年のように、地震、豪雨、猛暑に続けて襲われるケースも、例外的な事象ととらえてはならない。

 どう備えればいいのか。

 まずは、気象や災害に関する情報を軽視しないことだ。記録的な豪雨や異常高温は事前に予測される。「自分は大丈夫だろう」などという思い込みを捨て、災害に備え行動することを、命と生活を守るための第一歩としたい。

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