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【主張】天皇陛下ご即位 新時代のご決意支えたい 伝統踏まえ安定継承の確立を

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 202年ぶりの譲位により、天皇陛下が第126代天皇の位に即(つ)かれた。ご即位に伴う改元で、令和の御代が始まった。

 日本の国柄の最大の特徴は、天皇と国民が共に歩み、長い歴史を紡いできた点にある。天皇が代を重ねられることは、国民にとって大きな喜びである。ご即位をお祝い申し上げたい。

 「即位後朝見の儀」で天皇陛下は「この身に負った重責を思うと粛然たる思いがします」「憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としての責務を果たすことを誓う」と述べられた。

 ≪心から感謝申し上げる≫

 立憲君主としての決意のお言葉である。象徴という極めて重い立場で、大切なお務めを果たしてくださる天皇陛下と、天皇陛下を支えられる皇后陛下に、心からの感謝を申し上げたい。

 国民挙げて皇室の弥栄(いやさか)を祈り、日本の国の独立と平和、繁栄に最善を尽くし、新しい時代を拓(ひら)いていきたいと思う。

 天皇陛下は、国事行為をはじめ多くのお務めに取り組まれる。5月下旬には即位後初の国賓としてトランプ米大統領が来日するなど外国とのご交際もある。

 10月の即位の礼、11月の大嘗祭(だいじょうさい)など即位関連行事や、極めて大切な宮中の祭祀(さいし)もある。

 政府や宮内庁などは、即位行事はもちろん、祭祀を含むお務めが滞りなく執り行われるよう、陛下を補佐する万全の態勢をとってもらいたい。

 皇太子時代よりもさらに緊張を伴う場面も多いと拝察する。天皇、皇后両陛下のご体調には、特に留意してほしい。

 上皇陛下は今年2月、象徴としての天皇像を模索してきた道について、「果てしなく遠く」と実感をもって語られた。

 陛下は朝見の儀のお言葉で、「上皇陛下のこれまでの歩みに深く思いを致し、また、歴代の天皇のなさりようを心にとどめ、自己の研鑽(けんさん)に励むとともに、常に国民を思い、国民に寄り添う」と述べられた。

 天皇陛下もこれから、天皇とはどうあるべきかを考えつつ歩まれることになるに違いない。

 上皇陛下は、新たな道を踏み出された天皇陛下にとって最良の助言者となられるはずである。象徴たる立憲君主は天皇陛下お一方である。ご助言があっても二重権威の問題は生じない。

 自然災害はあったが、平和のうちに繁栄した平成を継いだ令和の時代の皇室をめぐっては、大きな課題もある。

 まず、皇位の安定的な継承を確かなものとしなければならない。天皇陛下と、皇嗣(こうし)となられた秋篠宮殿下の次の世代の男性皇族は、秋篠宮殿下のご長男の悠仁さまお一方である。

 ≪悠仁さまの警護万全に≫

 古代から現代まで、一度の例外もなく貫かれてきた大原則は男系による継承である。父方をさかのぼれば天皇を持つ皇族だけが皇位継承の資格がある。

 この原則が非皇族による皇位の簒奪(さんだつ)を防ぎ、万世一系の皇統を守ってきた。女系継承は別の王朝の創始に等しく、正統性や国民の尊崇の念が大きく傷つく。

 今も親族として皇室と交流のある旧宮家の皇籍復帰により、皇室の裾野を広げるよう検討してもらいたい。皇族はそもそも一般国民とは異なる特別な地位にある。男女平等の原則にしても、伝統に支えられた天皇の本質を損なうことは、憲法上も許されない。

 国会の譲位特例法の付帯決議が「安定的な皇位継承を確保するための諸課題」と「女性宮家の創設等」を別の事柄と位置づけた点を強調しておきたい。いわゆる女性宮家の創設は、安定継承にはつながらない。

 4月26日には驚くべき事件が起こった。中学1年になられた悠仁さまの学校の机に、刃物が置かれていた。容疑者は逮捕されたが警護の態勢は一体どうなっていたのか。ゆゆしき問題である。

 皇位継承順位第2位で、将来第128代の天皇になられる方である。警察や学校、宮内庁は悠仁さまの勉学に配慮しつつ、警護に万全を期してもらいたい。

 悠仁さまには、未来の天皇としてふさわしいお心構えを身につけていただくよう、学校以外の教育もお授けする必要がある。これは日本の重大事であり、政府と宮内庁は対応を急ぐべきだ。

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