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《独自》世田谷一家殺害 最新DNA型鑑定で容姿推定へ 

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平成12年12月、一家4人が殺害された宮沢さん宅は老朽化が進んでいた=29日午後、東京都世田谷区上祖師谷(酒巻俊介撮影)
平成12年12月、一家4人が殺害された宮沢さん宅は老朽化が進んでいた=29日午後、東京都世田谷区上祖師谷(酒巻俊介撮影)
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 平成12年12月、東京都世田谷区で会社員の宮沢みきおさん=当時(44)=一家4人が殺害された事件で、警視庁成城署捜査本部が現場に残された犯人のDNA型をもとに、顔や容姿などを推定する最新の科学技術を活用した鑑定に着手したことが、捜査関係者への取材で分かった。犯人の当時の年代なども明らかになり、有力な手掛かりになる可能性がある。事件は30日で発生から20年。事件の風化が懸念されるなか、捜査本部は最新技術を駆使して解明に乗り出す方針だ。

 捜査関係者によると、鑑定は外部の専門機関の協力で実施し、負傷した犯人が現場に残したA型の血液などのDNA型を解析する。顔の特徴や皮膚の色などの容貌を推定できる可能性があり、既に作業が進められているとみられる。関係者は「(犯人のおおよその)年齢については(比較的早期に)特定されるだろう」と期待を寄せる。

 捜査本部は、現場で手を負傷したとみられる犯人の血痕や指紋、足跡を採取。犯人は凶器の包丁や、脱ぎ捨てたシャツ、マフラー、ヒップバッグなど多くの物を残したまま逃走した。捜査本部は遺留品から「身長170センチ前後でやせ形の若い男」との人物像を描いているが、詳しい容姿や年齢などは特定されていない。

宮沢みきおさん一家。(左から)泰子さん、長女のにいなちゃん、長男の礼くん、宮沢みきおさん (警視庁の情報を求めるチラシから)
宮沢みきおさん一家。(左から)泰子さん、長女のにいなちゃん、長男の礼くん、宮沢みきおさん (警視庁の情報を求めるチラシから)
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 捜査本部はこれまでも、犯人のDNA型の鑑定から「父系が日本を含むアジア系、母系は南欧系民族に多い特徴を持つ」などとする分析結果を得ていた。民族交流の歴史的経緯から、犯人は「ハーフかクオーター」(元捜査幹部)との意見もでていたが、捜査本部は分析結果を公表していない。

 鑑定で犯人の年齢や容姿などが浮かび上がれば、事件関係者らの記憶の呼び起こしにつながり、有力な情報提供も期待される。

 ■世田谷一家殺害事件 平成12年12月31日、東京都世田谷区上祖師谷の会社員、宮沢みきおさん方で一家4人の遺体が見つかった。犯行は30日夜とみられ、みきおさんと妻の泰子さん=同(41)、長女のにいなちゃん=同(8)=が首や顔などを刺され、長男の礼君=同(6)=は首を絞められていた。警視庁は延べ約28万2800人の捜査員を投入、1万3600件超の情報が寄せられたが犯人に直結する手掛かりは得られていない。情報提供は警視庁成城署捜査本部(03・3482・3829)。

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