PR

復旧後ろ倒しで君津市の住民に疲れ 大規模停電1週間

PR

台風に伴う大規模停電から1週間。復旧が遅れ、住民の披露はピークに達している=千葉県君津市 
台風に伴う大規模停電から1週間。復旧が遅れ、住民の披露はピークに達している=千葉県君津市 

 台風15号による千葉県内の大規模停電は16日で発生から1週間を迎えた。15日夜から16日にかけては県内の広い範囲で再び雨に見舞われる予報が出ており、県内最多の553戸の住宅被害を受けた君津市では住民が屋根にブルーシートを張るなどの備えに追われた。

 東京電力によると、15日午後5時現在の君津市内の停電件数は県内市町村で4番目に多い約8500戸。東電が同日未明になって「20日まで」としていた同市の復旧見通しを「27日まで」と後ろ倒ししたことが、長引く停電の影響で蓄積されていた住民の疲労に追い打ちをかけた。

 同市の上総地域交流センターで水をくんでいた主婦(68)は「うちは水も電気も止まっている。90代の家族2人は(同県)木更津市の妹の家に避難してもらった。自宅近くの電線に引っ掛かった倒木も片付けられていない。こんなに長く続くなんて」と声を落とした。

 台風によって屋根が吹き飛ばされるなど、家屋の被害が突出して多いのも同市の特徴だ。15日時点で判明している県内の家屋の一部損壊は約1200戸だが、そのうち、同市は半数近くを占める。

 同市の主婦、篠宮則子さん(70)の家は、台風が通過した9日未明から、台所付近で雨漏りが発生。知人の大工に頼んで、屋根にブルーシートをかぶせてもらった。「雨の予報で、今夜も雨漏りが心配。一人ではブルーシートを付けられないから、来てくれてよかった」と話す。

 一方、同市の小糸公民館にブルーシートを受け取りに来た主婦の朝生愛子さん(77)は「屋根にブルーシートをかけてもらおうと市のボランティアセンターに電話したが、『いっぱいで向かえないかもしれない』と言われた。家具だけでも雨でぬれないように、室内でシートを広げようと思う」と表情を曇らせた。

 15日は任期満了に伴う市議選も告示された。市選挙管理委員会によると、台風で市議選のポスター掲示場205カ所のうち85カ所が壊れ、期日前投票所も15日時点で電気が通じていないところがある。

 選管は「投票率が下がったとしても、広報車や防災行政無線の使用は防災対応を優先する必要がある」と説明。ある候補者は「街宣車では氏名を連呼する代わりに給水車や浴場の情報を広報するつもり。投票できない人も出てくるだろうし、任期を特例で延長できればよかった」と話していた。(橘川玲奈)

この記事を共有する

おすすめ情報