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停電6日目、長期化に「風呂に入れず、つらい」 被災者にじむ落胆

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台風で破損した屋根の応急処置に使う土嚢作りに県外からのボランティアも参加した=14日、千葉県多古町役場(城之内和義撮影)
台風で破損した屋根の応急処置に使う土嚢作りに県外からのボランティアも参加した=14日、千葉県多古町役場(城之内和義撮影)

 台風15号による大規模停電の発生から6日目を迎えた14日、千葉県の被災地は3連休の初日を迎えた。断水とともに不自由な生活が長期化し、住民らに疲労の色がにじむ一方、「少しでも力に」とボランティアが続々と入り、支援活動が本格化した。

 「あれぇ、困った…」。自宅が停電し、同県多古(たこ)町内の避難所に身を寄せている平山順子さん(76)は、電力の復旧までに1週間程度かかると知った瞬間、そんな落胆の声を上げた。

 町では全世帯の7割弱にあたる約4100戸(14日午後5時4分時点)で停電が続き、電力の復旧が大きく遅れている。停電に伴う断水も5割以上の約3300戸(同午前8時時点)に上る。

 平山さんの自宅は9日から停電と断水が続き、町コミュニティープラザに開設された避難所に11日夜から寝泊まりしている。「1人暮らしなので、何かあったら不安。ここならみんなと一緒にいられるし、水と電気もある」

 普段は自動車を運転しているが、停電で車庫の電動シャッターを開けることができず、車を使って買い物などができない。食事は避難所で提供されるレトルトのおかゆが続いた。「野菜不足が心配だったが、昨日は炊き出しのカレーを食べることができた」

 ただ、復旧の遅れには「明日くらいには大丈夫かなと期待していた。お風呂に入れないのもつらい。早く家に帰りたい。こんなことになるなんて…」と肩を落とした。

 同町には14日、県外から訪れるボランティアの姿も見られた。横浜市の自営業、並木恵祐(けいすけ)さん(34)は会員制交流サイト(SNS)で呼びかけた仲間と町役場に集まり、破損した屋根の応急処置のため住民に配る土嚢(どのう)作りを手伝った。

 並木さんは同町名産の「多古米」のファンで、農家の田植えや稲刈りを手伝うなど以前から同町との交流があった。「報道で被害の大きさを知り、フェイスブックで状況を伝えたら、仲間が手を挙げてくれた」。男女13人が集まり、町や県の職員、自衛隊員らとともに土嚢を作り、運ぶ作業に汗を流した。並木さんは「これくらいのことしかできないが、皆さんの邪魔にならなければ3連休中も続けたい」と話した。

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