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除雪車生かし特養の浴場に給湯 日航、停電中の千葉・多古に派遣

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ケアホームの浴槽に除雪作業車からお湯を注ぐJALグループ会社の社員ら=13日、千葉県多古町(城之内和義撮影)
ケアホームの浴槽に除雪作業車からお湯を注ぐJALグループ会社の社員ら=13日、千葉県多古町(城之内和義撮影)
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 日本航空(JAL)は13日、台風15号の影響で停電と断水が続く千葉県多古町の老人福祉施設にお湯を作る機能を持つ除雪作業車を成田空港から派遣し、浴槽などに給湯する支援を行った。入所者らは9日の停電以来、久しぶりの入浴を喜んだ。

 使ったのは空港で航空機の翼などに付着した氷や霜を、水や薬剤を噴射して溶かす特殊車両。積載したボイラーとタンクで一度に4千リットルの水を沸かすことができる。この日は同町南玉造の多古特別養護老人ホーム(入所者数93人)と隣接する多古ケアハウス(同45人)の2施設を訪れ、その場で45~50度に温めたお湯を浴槽やポリタンクにためる作業を繰り返した。

 特養の藤崎敏宏施設長(59)は「停電後は蒸し暑い日も多く、べたべたになった体を水で拭くことしかできなかった。このままだと尿路感染症などの心配も出てくる。温かいお湯を使って体をきれいにできるのは、とてもありがたい」と話した。入所する菅谷梅子さん(94)は「本当にうれしいよね」と喜んでいた。

 今回派遣された除雪作業車は、まだ薬剤を使っていない新車だったので、入浴用のお湯に使えないかという社員の提案で実現した。普段は空港内から出ることがない車両で公道は走れないが、今回のために仮ナンバーを取得。JALによると、空港外で同様の車両が活動したのは初めてという。

 12日夜には同県横芝光町の施設にもお湯を届けた。作業に参加したJALグランドサービスの田口寛之さん(47)は「まだまだ困っている人はいる。少しでも助けになれば」と話した。

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