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東日本豪雨から4年、鬼怒川決壊現場で住民らが献花 茨城・常総

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鬼怒川の堤防が決壊した現場で献花する神達岳志市長(右から2人目)ら=10日午後、茨城県常総市三坂町(篠崎理撮影)
鬼怒川の堤防が決壊した現場で献花する神達岳志市長(右から2人目)ら=10日午後、茨城県常総市三坂町(篠崎理撮影)

 平成27年9月の東日本豪雨で茨城県常総市の鬼怒川堤防が決壊してから10日で4年を迎えた。決壊現場では同日、犠牲者を追悼する式典が開かれ、神達岳志市長や地元住民らが献花や黙祷(もくとう)を行い、冥福を祈った。

 常総市では、東日本豪雨で2人が死亡し、12人が災害関連死と認定された。

 式典に参加した渡辺操さん(74)=常総市三坂町=は、決壊時に家族5人とともにヘリコプターで救助された。「家の建て直しが進み(街の)雰囲気や景色は変わってしまった。でも人が戻ってきただけでもいい」と語り、「行政はよくやっているがそれだけに頼っていられない。自分の身は自分で守る」と力を込めた。

 篠崎三郎さん(71)=常総市三坂町=は、鬼怒川決壊時に母屋が床下浸水し、妻が営む美容院が床上浸水した。昨年の式典は仕事のため来ることができなかったが、今年は黙祷をささげることができた。避難生活の経験を機に衣類や水を備蓄するようになったといい、「台風や大雨が近づいてくると天気予報が気になるようになった」と話した。

 神達市長は記者団に、市の防災に関する取り組みを全国へ発信する考えを示し「常総市が世話になった恩返しを継続していく。(水害を)経験しているからこそ、行政だけでなく市民も一緒に積極的にやることが備えになる」と語った。

(篠崎理)

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