PR

運転停止の研究炉、放射性物質漏れなし 台風で冷却塔倒壊

PR

倒壊した材料試験炉の2次冷却塔=9日、茨城県大洗町(日本原子力研究開発機構提供)
倒壊した材料試験炉の2次冷却塔=9日、茨城県大洗町(日本原子力研究開発機構提供)

 日本原子力研究開発機構は9日、大洗研究所(茨城県大洗町)にある研究用の原子炉「材料試験炉」の2次冷却塔が台風15号の影響で倒壊したと発表した。けが人はいない。機構によると、試験炉は廃炉措置に向けて準備中で、平成18年から運転を停止しており、倒壊した施設内に放射性物質はなく、外部への漏洩などもないという。

 機構によると、2次冷却塔は木造で、幅約30メートル、高さ16・5メートル、奥行き11・6メートル。9日午前7時40分ごろに倒壊しているのが発見された。一部が隣接する排気施設にも接触し、排気施設の壁が2カ所損壊した。

 試験炉は老朽が進んだため、新規制基準への適合が困難として、今後、廃炉申請を行うことが決まっている。長期停止中も月1回の保守検査や毎日の目視点検が行われ、施設に腐食がないかなど確認しているという。

 機構の担当者は「原子力施設なので自然災害で壊れないよう設計をしている」とする一方、「台風で風が集中して想定外の力が加わったのか、木造部分に腐食がなかったのかを含め原因を調べる」としている。

この記事を共有する

関連トピックス

おすすめ情報