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今も癒えない悲しみ 紀伊半島豪雨8年 和歌山・那智勝浦町で慰霊祭

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慰霊碑に手を合わせ、犠牲者の冥福を祈る参列者=和歌山県那智勝浦町
慰霊碑に手を合わせ、犠牲者の冥福を祈る参列者=和歌山県那智勝浦町

 平成23年9月の紀伊半島豪雨で、被害を受けた自治体では最も多い29人が死亡・行方不明となった和歌山県那智勝浦町で4日午後、町主催の慰霊祭が「紀伊半島大水害記念公園」で営まれた。遺族や住民からは、8年経った今もなお癒えない悲しみの声が聞かれた。

 この日は未明に公園で遺族会主催の慰霊祭が営まれた後、午後1時半から町主催の慰霊祭が行われた。

 町全域にサイレンが鳴り響くと、堀順一郎町長や遺族46人を含む計114人の参列者が1分間の黙祷(もくとう)を捧げた。

 堀町長は「紀伊半島大水害の被害を後世に語り継ぐことは、私たちの責務。防災減災に全力で取り組み、災害に強いまちづくりを進めていく」と述べた。

 参列した遺族や住民らは、犠牲者の名前が刻まれた慰霊碑の前に白い花を供え、静かに手を合わせた。

 実家が土石流に流され、家族5人を亡くした中平史都(ふみと)さん(31)は「毎年この日を迎えると当時の記憶が込み上げてきてつらいけど、立ち止まっていると天国で見守ってくれている家族に心配される。少しずつ前に進んでいかないと」と自分に言い聞かせていた。

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