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「研究費返納した」元東大教授、2審は猶予判決 研究費詐取事件で東京高裁

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「研究費返納した」元東大教授、2審は猶予判決 研究費詐取事件で東京高裁

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 研究費名目で東大と岡山大から計約2180万円をだまし取ったとして詐欺罪に問われた元東大政策ビジョン研究センター教授、秋山昌範被告(60)=懲戒解雇=の控訴審判決公判が13日、東京高裁で開かれた。栃木力裁判長は「研究費を自主返納した」として懲役3年とした1審東京地裁判決を破棄し、懲役3年、執行猶予5年を言い渡した。

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 控訴審で秋山被告側は無罪を主張し、有罪だったとしても執行猶予付きの判決が相当と主張していた。

 判決理由で栃木裁判長は、詐欺罪が成立するとした1審の判断は相当とした上で、1審判決後に秋山被告が国に研究費の全額を自主返納したことから「財産的被害は回復した」と指摘。「実刑は現時点では重すぎる」として執行猶予付きが相当と判断した。

 判決によると、秋山被告は平成22年2月から23年9月までの間、研究事業を外部の業者に発注したように装うなどし、東大から計約1890万円を、岡山大から約290万円をそれぞれだまし取った。