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浜松一家殺傷 長男に無期判決「強固な殺意による犯行」

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浜松一家殺傷 長男に無期判決「強固な殺意による犯行」

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 静岡県浜松市の一家4人殺傷事件は21日、殺人と殺人未遂の罪に問われた長男の池谷佳峰(よしたか)被告(32)に求刑通り無期懲役の判決が言い渡された。判決読み上げの間、白のワイシャツ、黒いズボン姿の池谷被告は、ぼんやりと前を見つめていた。

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 静岡地裁浜松支部で開かれた裁判員裁判。山田直之裁判長は判決理由で「家族3人の命を奪い、父親にも重傷を負わせた犯行の結果は極めて重大。ナイフの刃が埋まるほど強い力で刺しており、強固な殺意に基づく犯行だ」と指摘。一方で「遺族であり、被害者でもある父親が厳罰を望んでいない」と述べた。

 池谷被告の父親、久勝さん(61)は初公判から裁判を傍聴。この日も法廷の最前列で判決を聞き続けた。

 争点となった池谷被告の妄想性障害について、山田裁判長は「誘因とはなったが、動機形成や犯行に直接影響はなかった」と検察側の主張を支持。「自尊心が高い被告人元来の人格による犯行だ」と指摘した。

 これまでの公判で弁護側は「会社でトラブルを抱え、事件当時、心神耗弱状態に陥っていた」などと主張していたが、山田裁判長は「池谷被告は妄想性障害を患っていたと認められるものの、犯行に直接の影響はなく、完全責任能力があった」と判断した。

 池谷被告は判決を言い渡された後、弁護士に軽く会釈しただけで、法廷を後にした。代理人弁護士は「控訴するかどうかは本人と相談し判断したい」とした。