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都知事選落選、元航空幕僚長の田母神氏を立件へ 政治資金横領や公選法違反 東京地検

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都知事選落選、元航空幕僚長の田母神氏を立件へ 政治資金横領や公選法違反 東京地検

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 平成26年2月の東京都知事選で落選した元航空幕僚長、田母神(たもがみ)俊雄氏(67)の資金管理団体をめぐる業務上横領事件で、東京地検特捜部は13日、業務上横領容疑で、田母神氏と元会計責任者ら当時の陣営幹部を立件する方針を固めたもようだ。陣営では都知事選後、運動員らに現金を配布しており、特捜部は公職選挙法違反(運動員買収)容疑での立件も視野に捜査を進めるとみられる。

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 田母神氏が代表を務める資金管理団体「田母神としおの会」の政治資金収支報告書によると、26年に約1億3200万円の収入があり、元会計責任者の資金横領による「使途不明金」として約5054万円を計上。関係者によると、使途不明金の一部が、田母神氏らの個人的な使途に流用された疑いが持たれている。

 都知事選後に約6千万円の残金があったが、26年12月の衆院選前には約1千万円に減少。田母神氏は昨年2月に会見し、調査の結果、元会計責任者が横領を認めたと発表していた。

 田母神氏は同3月、政治資金のうち約3千万円を高級クラブでの遊興費や生活費などに流用していたとして、元会計責任者を同罪で警視庁に告訴。一方で同12月には、陣営の選対本部長ら選対幹部が、元会計責任者だけでなく、田母神氏本人と選対事務局長も流用に関与していた疑いがあるとして、同罪で計3人を特捜部に告発。特捜部は今年3月、田母神氏らの関係先を家宅捜索していた。

 田母神氏はその後、会見し、「会計責任者から預かって使ったが、政治資金として使えないと指摘された分は返していた」などと主張していた。

 公選法違反については産経新聞の取材に、「昨年2月の段階で違反すると思っていた」と認めた。特捜部は立件の可否を慎重に判断するもようだ。