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パチンコ店放火殺人、死刑確定へ 最高裁「計画的な無差別殺人で残酷」

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パチンコ店放火殺人、死刑確定へ 最高裁「計画的な無差別殺人で残酷」

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 大阪市で平成21年に5人が死亡したパチンコ店放火事件で殺人罪などに問われ、1、2審で死刑とされた高見素直被告(48)の上告審判決で、最高裁第3小法廷(山崎敏充裁判長)は23日、「人出が多い日曜日のパチンコ店を狙った計画的な無差別殺人で極めて残酷かつ悪質。遺族の処罰感情も峻烈だ」として被告の上告を棄却した。5人の裁判官、全員一致の意見。死刑が確定する。

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 公判を通じた争点は被告の責任能力で、弁護側は「被告には当時から現在まで妄想がある。死刑は回避すべきだ」と訴えていた。これに対し同小法廷は「行き詰まりを感じていた被告が妄想上の声を聞くなど、動機形成の過程には妄想が介在するが、一因に過ぎない」と指摘。「犯行前後で終始一貫性のある行動をしており、精神症状が犯行に及ぼした影響は間接的だ」と責任能力を認めた。

 また、弁護側は絞首刑について「憲法が禁じる残虐な刑罰だ」と憲法違反を主張したが、同小法廷は「死刑制度が執行方法を含めて合憲なことは判例から明らかだ」と退けた。

 1審大阪地裁の裁判員裁判は「被告に犯行当時、妄想はあっても主体的に判断し行動できていた」として責任能力を認めて求刑通り死刑とし、2審大阪高裁も1審を支持した。

 判決によると高見被告は21年7月5日、大阪市此花区のパチンコ店でガソリンを床にまきマッチで火を付けて客や店員5人を殺害、10人に重軽傷をさせた。