産経ニュース for mobile

【箱根山】「噴火より風評被害が心配」温泉街直撃、宿泊キャンセル相次ぎ

記事詳細

「噴火より風評被害が心配」温泉街直撃、宿泊キャンセル相次ぎ

箱根山更新

 小規模な噴火が発生する可能性があるとして、噴火警戒レベルが引き上げられた神奈川県の箱根山。7日も火山性地震が観測され、引き続き警戒が続けられている。町はホテルや旅館の組合と今後の対応を協議。箱根の基幹産業である観光への影響は大きい。

<< 下に続く >>

 地元の温泉街や宿泊施設では、5日頃からキャンセルが相次いでいるという。ツツジの見頃を迎えた「山のホテル」(同町元箱根)では「地震は限定的で、現地では通常の生活が続いている。噴火よりも、風評で観光客が減る方が心配だ」とする。

 箱根温泉旅館協同組合では、組合員への電話調査を行い、宿泊キャンセルなどの実態把握を急いでいる。担当者は「山の下の湯本周辺はそうでもないが、山の上の強羅や千石原、芦ノ湖周辺は観光客が減っているようだ」と話す。

 山の中腹、強羅温泉の宿泊施設に勤める鳴澤(なるさわ)昌人(まさと)さん(45)は「3月から地鳴りが頻発し、山の様子がおかしいとは思っていた」とため息。5日には温泉のボイラーが壊れるほどの揺れにも見舞われたといい、「宿泊キャンセルは多いが仕方ない。警戒レベルの引き上げをゴールデンウイーク終わりのタイミングにしたのは、観光業に配慮した結果だろう」。

 同町は大涌谷(おおわくだに)周辺を立ち入り禁止にしており、警戒は長期化する見通し。東京都北区から、泊まりがけの家族旅行に訪れた会社員、大月隆志さん(44)は、「急に噴火することはないだろうと思って、遊びにきました。僕ら観光客と違って、地元の人はこれからが大変でしょうね」と話した。