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麻原死刑囚の三女、アレフ「実質的な現職役員」とみて調査 公安調査庁、教団の観察処分更新請求へ

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麻原死刑囚の三女、アレフ「実質的な現職役員」とみて調査 公安調査庁、教団の観察処分更新請求へ

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 公安調査庁が元オウム真理教教祖の麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚(59)の三女(31)について、教団主流派「アレフ」の実質的な教団幹部に当たるとみて調査していることが7日、分かった。同庁が団体規制法に基づき、アレフとアレフから分離した「ひかりの輪」への観察処分の更新を公安審査委員会に請求する方針を固めたことも判明。同庁は三女とアレフの関係を請求要件に盛り込む詰めの作業を進めている。

 3年ごとに可否が判断される観察処分は来年1月で期限を迎え、更新されれば6回目となる。更新請求を受け、公安審査委員会は教団側から意見を聴き、可否を決定する。

 同法では、観察処分の請求要件として「無差別大量殺人行為が行われた当時の役員が現職役員」など5要件を定めている。同庁は、平成7年の地下鉄サリン事件発生当時、ホーリーネーム(教団内名)で「アーチャリー」と呼ばれ、11歳で最高幹部だった三女が実質的にアレフの「現職役員」に当たるとみている。

 三女は昨年8月、東京拘置所に収容中の元オウム幹部、小池(旧姓・林)泰男(56)▽新実智光(50)-ら死刑囚との面会を不許可にしたのは不当として、処分の取り消しなどを求め東京地裁に提訴。訴状によると、三女は平成19年9月ごろから継続的に面会していたが、昨年5、6月に面会を禁じられた。

 同庁は、三女が面会時、刑事収容施設法が禁じる死刑囚らの間の書籍のやり取りを仲介していたとみて事態を重視。さらに、立ち入り検査などの情報収集の結果、三女がアレフと密接な関係にあるだけでなく、大きな影響力を持つとの見方を強めている。三女が要件に入れば、麻原死刑囚の子供としては初めてとなる。

 同庁によると、アレフは現在も、麻原死刑囚を絶対的帰依の対象とするなど反社会的体質を堅持。ひかりの輪は「脱麻原」をアピールしながらも、麻原死刑囚の修行を特徴づける儀式を実施するなど「麻原隠し」を行っているという。

 三女は自身のブログに教団とは一切関係ないと記載。アレフは産経新聞の取材に応じなかった。ひかりの輪は「オウム真理教の過ちに対する反省を深め、改革を進めてきた。当団体には麻原(死刑囚)の教義に従う者はいない」などとして観察処分の更新に異議を唱えている。     

■観察処分 無差別大量殺人の再発を防止する団体規制法に基づく措置。処分対象となった団体は、構成員や施設に関する情報を公安調査庁に報告する義務を負うほか、施設への立ち入り検査を受ける。同庁の請求を受け、公安審査委員会で決定する。期間は3年以内で、要件に該当すれば更新される。

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