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【パラリンピック】「クリーンに戦う」7個目のメダル目指す旧ソ連の孤児院で育った車いすアスリート 6歳で米国へ養女に 

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【パラリンピック】
「クリーンに戦う」7個目のメダル目指す旧ソ連の孤児院で育った車いすアスリート 6歳で米国へ養女に 

パラリンピック・リオデジャネイロ大会の車いす陸上競技で史上初の7冠を目指すタチアナ・マクファデン(佐々木正明撮影) パラリンピック・リオデジャネイロ大会の車いす陸上競技で史上初の7冠を目指すタチアナ・マクファデン(佐々木正明撮影)

 【リオデジャネイロ=佐々木正明】ソ連時代のレニングラード(現サンクトペテルブルク)の孤児院で育った女性アスリートがリオデジャネイロ・パラリンピックで7個のメダル獲得を狙う。米国代表のタチアナ・マクファデン(27)。6歳の時に米国に養女として引き取られ、車いす陸上競技を開始。世界女王の座に登り詰めた。冬季ソチ大会ではクロスカントリーにも挑戦し、ロシアの地で生みの親と再会を果たした。ドーピング問題でロシアが出場禁止になったことに「悲しい。でもクリーンで戦いたい」と言った。

 タチアナは9日(日本時間10日)、自身が世界記録を持つ100メートル(T54)決勝で2位。まず最初のメダルを獲得した。

 前回ロンドンまでの3大会で計10個のメダルを獲得した。車いす競技のオールラウンダーで他にも4種目の世界記録を保持し、リオではマラソンにも出場する。コーチは米メディアに「実力を見れば7冠をとっても驚かない」と語った。

 激動の国際情勢の中で、数奇な運命を過ごした。1989年、下半身に先天性の障害を持って生まれた。ソ連崩壊末期、困難な暮らしを強いられた実母はレニングラードの児童養護施設に娘を預けた。

 「医師から命はそう長くないといわれた」

 米国の育ての親で、障害者のための政府機関委員を務めているデボラさんは養女として迎え入れたときのことをそう振り返った。

 タチアナは米国に来るまで一度も医者の治療を受けたこともなかった。「両手を足のように使い、移動していた」という。

 体力作りのためにスポーツを始めた。「その日から人生が変わった」。頭角をめきめきと現し、15歳の時にパラリンピック・アテネ大会に初出場した。

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