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【五輪卓球】
15歳伊藤美誠が躍動、「先輩を手ぶらで帰らせない」
【リオデジャネイロ=天野健作、細田裕也】15歳の高校生が躍動した。13日(日本時間14日)に行われた卓球女子団体の準々決勝。2人の“お姉さん”の連勝の後、舞台に立った伊藤美誠(みま)は流れを変えるスマッシュを連打し勝利に貢献した。「自分もこういう舞台が大好き。すごく楽しいな」。緊張などみじんもない様子で、次はメダルをかけた準決勝に挑む。
この日伊藤が出場したダブルスのペアは、福原愛(27)。試合前には自身のノートを持って、福原と顔を突き合わせ戦術を確認する姿があった。
対するオーストリアには身長180センチ近くもある大型選手がいた。だが少しも萎縮することなく、持ち味を発揮。勝利を決めると、両手を高々と上げ、ベンチにいた石川佳純(23)とも喜び合った。
伊藤は、シングルスで日本初の銅メダルを獲得した水谷隼(27)と同じ、静岡県磐田市のスポーツ少年団の出身。卓球を始めたのはわずか2歳だ。現役選手だった母の美乃り(みのり)さん(40)が練習している姿を見て、「やりたい」と言い出した。