PR

地方 地方

問われる政令市との連携 小川県政で関係冷え込む 福岡知事選

福岡県知事選の横断幕が掲げられた福岡市役所。次期知事には福岡市との連携強化も求められる
福岡県知事選の横断幕が掲げられた福岡市役所。次期知事には福岡市との連携強化も求められる

 ともに新人で、元福岡市議の星野美恵子氏(70)と元福岡県副知事の服部誠太郎氏(66)による一騎打ちの舌戦が続く福岡県知事選(11日投開票)では、福岡、北九州両政令指定都市との連携強化も問われている。小川洋前知事時代には特に福岡市との間で、新型コロナウイルス対策やホテル・旅館の宿泊客に課税する宿泊税の導入などをめぐって対立が目立った。県全体の発展には政令市との連携は不可欠で、冷え込んだ関係の改善が急務になる。(小沢慶太、中村雅和)

 服部氏は1日、県議会の吉松源昭議長、江藤秀之副議長とともに福岡市役所で高島宗一郎市長と面会した。

 冒頭、服部氏が「政策の実現は県だけでは不可能。福岡市としっかり連携していきたい」と述べると、高島氏は「(服部氏は)県の中でも話ができる人だ。スムーズに連携ができると思っている」と応じた。

 冒頭以外は非公開で、面会時間は約30分に及んだ。知事選には触れず、新型コロナ対策などについて意見交換したという。

 ■負の側面払拭

 面会は、知事選への立候補の報告と選挙後を見据えた連携について意見交換する名目で、服部氏側が求めた。服部氏は小川県政の継承を掲げるが、福岡市との関係悪化という負の側面を払拭したい思惑が透ける。

 服部氏は、福岡市の再開発が牽引(けんいん)する形で県の地価上昇率が全国トップになったことなどを念頭に「高島氏の手腕を高く評価している」(陣営関係者)。面会でも「福岡市は市長のリーダーシップで元気に発展している」と持ち上げた。

 政治家としては先輩だが、20歳も年下の高島氏と会うため市長室に自ら足を運ぶことで、県として上からでなく対等な関係を築く姿勢をアピールした。服部氏は面会後、報道陣に「これからしっかりとトップ同士で意見交換していこうと話ができた」と語った。

 小川県政では宿泊税の導入や子供の医療費助成など県と政令市をめぐる問題で、福岡市との軋轢(あつれき)が表面化した。県議会からは小川氏のリーダーシップの欠如を指摘する声が相次ぎ、小川氏と高島氏の関係も冷え込んだ。

 新型コロナ対策でも、県に対する福岡市の不満は募った。昨年4月、福岡県に最初の緊急事態宣言が発令された際には、影響を受ける事業者などへの支援策をめぐり、高島氏は「準備不足。一体何をしていたのか」と県の対応に強い不満を漏らしていた。

 同市が市町村の実情に応じた柔軟な支援策を県に求め続けても、小川氏の反応は鈍く、高島氏が周囲に「(県は)どれだけ真剣に県民に向かい合っているのか」と怒りをあらわにした場面もあった。

 ■「よく話し合う」

 一方の星野氏も新型コロナ対策などで政令市とは「連携していかなければならない」と強調する。

 共産党市議として7期務めた星野氏は、市議会では高島市政を舌鋒(ぜっぽう)鋭く追及してきた。福岡名物、屋台の公募をめぐる問題などで高島氏と対決する場面も目立った。

 しかし、県政運営では「福岡市と北九州市は県全体を牽引する存在だ。両市長ともよく話し合いながら進めていきたい」と訴えている。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ブランドコンテンツ