PR

地方 地方

AI活用の防災システム 神奈川県が来年度の導入目指す

神奈川県が行った「防災チャットボット」の実証実験の様子=2月、県庁(太田泰撮影)
神奈川県が行った「防災チャットボット」の実証実験の様子=2月、県庁(太田泰撮影)

 近年多発する大型の自然災害に対応するため、防災の分野でAI(人工知能)が活躍の場を広げつつある。神奈川県は先月、「AI防災協議会」(東京)とともに、AIを活用した「防災チャットボット」による実証実験を実施。県内で自然災害が発生したという想定で行われ、自治体間で情報の収集・共有をする訓練が行われた。県は同システムの令和3年度中の導入を目指すとしている。(太田泰)

 実証実験で使用されたのは、防災チャットボット「SOCDA」(ソクダ)。一般市民と災害対応に当たる各機関が適切な情報共有を行えることを目的に、研究機関や民間企業の協力で開発が進められているシステムだ。

アプリで情報収集

 同システムは無料通信アプリの専用アカウントを通じて、ユーザーが避難所などに関する必要な情報を受け取れるほか、自らが撮影した災害現場の写真などを投稿することもできる。

 ユーザーによって投稿された情報はAIによって自動的に集約され、自治体の災害対策本部などはリアルタイムで状況を確認することが可能だ。避難所の混雑の度合いなどをグラフや数字で示すことも可能で、現場の全体像も把握しやすいという。

 これまでの自治体の災害対応では、集まった被害情報をそれぞれ紙の地図に落とし込んでいく方法だったため、多くの人員が必要とされていた。そのため、今後はこうしたAI技術を活用することで情報処理や人員の効率化が進むことが期待されている。

 先月の県の実証実験では、横浜市をはじめ県内の12市3町が協力。超大型の台風が県に接近し、鎌倉市と藤沢市の間を流れる柏尾川の水位が上昇することを想定し、自治体は住民役として仮想の避難行動や情報を同システムに投稿。県の災害対策本部ではそれらの情報を集約する作業に当たった。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ブランドコンテンツ