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当時のままの建物、無機的な風景、解体進むフランジタンク…大事故から10年 福島第1原発の今

解体が進むフランジタンク。作業は防護服とマスク着用で行われる=東電福島第1原発(芹沢伸生撮影)
解体が進むフランジタンク。作業は防護服とマスク着用で行われる=東電福島第1原発(芹沢伸生撮影)
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放射性廃棄物で継続保管

 少し古びたタンクの側面で、命綱を付けた作業員がボルトを外していく。分解されたタンクはクレーンでつり上げられ、手際よくトラックに積まれた。作業員やトラックの運転手は防護服とマスク姿。現場には物々しい雰囲気が漂っていた。

 処理水のタンクが並ぶ傍らでは、タンクの解体作業も行われていた。解体されているのはボルトでつなぐ構造のフランジタンクだ。

 事故直後は汚染水が毎日約400立方メートルも発生し、貯留タンクの建設が急がれた。急遽(きゅうきょ)設置されたのは、容量が最大1千立方メートルあるフランジタンク。工期が短く済むフランジタンクは、平成23年5月から26年1月まで建設され、汚染水や処理水をためたものはピーク時に333基あった。

 しかし、ボルト接合部からの漏洩(ろうえい)事故が複数回発生するなど、トラブルにも見舞われた。現在、フランジタンクの汚染水などは安全性が高い溶接タンクに移されている。

 事故当初、増加する汚染水をためるのに役立ったフランジタンクも、解体されれば放射性廃棄物。部材は切断してコンテナに納め、放射線対策を施し継続的に保管されることになる。

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