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当時のままの建物、無機的な風景、解体進むフランジタンク…大事故から10年 福島第1原発の今

のり面に広がる灰色の無機的な風景。フェーシングは線量低減、放射性物質の飛散防止、雨水の浸透防止に役立っている=東京電力福島第1原発(芹沢伸生撮影)
のり面に広がる灰色の無機的な風景。フェーシングは線量低減、放射性物質の飛散防止、雨水の浸透防止に役立っている=東京電力福島第1原発(芹沢伸生撮影)
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舗装で低減、汚染水と線量

 一方、処理水をためたタンクが並ぶ傍らには、灰色の無機的な風景が一面に広がっている。法(のり)面などを覆う「フェーシング」と呼ばれる舗装だ。

 施された面積は全敷地約350万平方メートルの約40%、約137万平方メートルにも及ぶ。汚染された土の表面を削り、モルタルを吹き付けることで線量を下げ、放射性物質の飛散を防ぐ。雨水が地面にしみ込むのを防ぎ、汚染水を減らす効果もあるという。

 モルタルの厚さは約10センチ。大規模な工事が行われたのは平成25年から26年ごろ。モルタルを吹き付ける際は通常、下地に金網を張って強度を出す。しかし、線量が高い現場では工期短縮が優先された。このため、金網は使わず、綿状の短い繊維を混ぜたモルタルを使って作業時間を減らした。フェーシング作業は今も行われている。

 汚染水を減らすために、フェーシングに加え、原子炉建屋への地下水流入を防ぐ「遮水(しゃすい)壁」と呼ばれる地中の土を凍らせた壁や、地下水をくむサブドレン(井戸)などが設置された。その結果、1日約400トン出ていた汚染水は約140トンまで減ったという。

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