PR

地方 地方

「獺祭」の旭酒造の酒米コンテスト 福岡・朝倉産山田錦がグランプリ

 経験から導いたコツは「どれだけ丈夫な根と葉をつけさせるかだ」という。

 成長すれば1メートル近くになる山田錦の稲穂は風に弱いとされる。しかし、北嶋氏は「水平方向に広がりやすい根を、垂直方向に伸ばさせ、しっかりと土をつかんでいたら、倒れる心配は少なくなる」と説明する。

 ただ、そのためには水の管理が欠かせない。いくつかの地区にまたがる計26ヘクタールの田んぼを、1つ1つ見回るだけで、1日5時間を超える重労働だ。時には苗を掘り出してまで根の張り方をチェックするという。

 また、成長に欠かせない葉の生育やそれを支える茎の太さなども、細かく確認する。根の長さや茎の太さなどはすべて記録し、将来の作付けに生かす。

 今では「葉の様子を見るだけで、水や養分が足りないのか多いのか、分かるんですよ」と説明するが、その言葉の裏にさまざまな経験の蓄積があることがうかがえる。

 × × ×

 グランプリを受賞した今年度の山田錦も、台風や大雨に見舞われ、決して条件は恵まれていなかった。それでも水の管理など、稲の世話に地道に取り組んだ。そうして収穫した山田錦は、粒のそろい具合や色ツヤ、着色などの審査で「圧倒的に他と違った」(桜井一宏・旭酒造社長)と高い評価を受けた。

 同社はウイング甘木産の山田錦を市価の25倍相当となる1俵(60キロ)50万円で60俵(計3千万円)で買い取り、日本酒の仕込みを進める。

 前回、第1回のグランプリ米で醸した獺祭は昨年11月、香港で行われた競売大手「サザビーズ」のオークションに出品され、4合瓶1本が6万2500香港ドル(約85万円)で落札された。

 桜井氏は「日本酒にまだまだ、よく分からない東洋のアルコールというイメージがある。手をかえ品をかえ、アタックしていく。今年もびっくりするようなものを考えたい」と語った。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ブランドコンテンツ