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【食の王国いばらき】鉾田のイチゴ、本場・栃木に負けないコクあるおいしさ

自慢のイチゴを掲げるJAほこた苺部会の鎌田悟志部会長夫妻=鉾田市
自慢のイチゴを掲げるJAほこた苺部会の鎌田悟志部会長夫妻=鉾田市

 旬真っ盛りのイチゴ。この時期は色の鮮やかさと、味のコクが両立し、一年で一番おいしく食べられる。茨城県内で最も生産が盛んな鉾田市では「とちおとめ」を中心に収穫最盛期を迎えている。同市の「とちおとめ」は、本場の栃木県よりも濃縮された味が特徴。茨城の持つ大地の質から他県にはない強みが生まれる一方で、県独自の品種「いばらキッス」が生産者の間で浸透しないなどの課題もある。(永井大輔)

 茨城県のイチゴ生産量は全国7位、中でも鉾田市は市町村別で2位と県内の生産を牽引(けんいん)している。JAほこた苺部会の部会長を務め、約20年間イチゴを作ってきた鎌田悟志さん(44)によると、鉾田市のイチゴは濃縮されたコクのある味わいが魅力。

 全国トップの生産地である栃木県では、水田だった土地をイチゴ畑に転作しているケースが多いが、鉾田市では、もともと畑だった大地を活用して作っている生産者が多い。そのため全体的に、水っぽさがなく、肥沃(ひよく)な大地の栄養で濃縮されたおいしさに仕上がる。雪も降らず、適度な寒暖差もあるため、環境にも恵まれている。

 「栃木より茨城の方がコクがあっておいしい」そんなうれしい声が市場関係者から聞こえることもしばしばあるとのことだ。

 イチゴの旬といえば春をイメージすることも多いが、1、2月は実がしっかりしていてコクもあり、色も鮮やか。寒い冬の方が、赤くなるまでに時間がかかるため、その分じっくり甘みを蓄えられる。鎌田さんは「今の時期からお彼岸くらいまでが一番おいしい」と話す。また、鉾田市のイチゴ農家は部会長の鎌田さんが44歳と、第一線の担い手が比較的若い。新しいやり方を求めて挑戦する人が多く、常に改良が進んでいることも魅力の一つだ。

 一方、「茨城のイチゴ」のブランド化が進まないという課題もある。県独自の品種「いばらキッス」は生産者の間であまり普及していない。鎌田さんは「とちおとめの安定感がすごすぎる」と指摘する。

 形や味が安定し、どれを食べても均一な味わいがある「とちおとめ」と比べると、「いばらキッス」は、やや安定感にかけるという。鎌田さんによれば、JAほこた苺部会でもメインで「いばらキッス」を作っている農家は1割程度とのこと。

 鎌田さんは「ブランド戦略も大事なので、新たな県独自品種も欲しい」と話すが、「まずは今作っているとちおとめ。まだまだおいしくする余地はある」と意気込む。まだまだおいしくなる県産イチゴに期待が高まる。

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