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富士山登山鉄道、往復1万円想定 キーワードは「上質な観光地」

富士山登山鉄道構想のイメージ図(山梨県提供)
富士山登山鉄道構想のイメージ図(山梨県提供)
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 富士山の山梨県側の麓と5合目を結ぶ富士山登山鉄道構想の実現可能性を議論する県の検討会(会長・御手洗冨士夫経団連名誉会長)がまとめた基本構想素案は、運賃を往復1万円と想定している。世界文化遺産の富士山は国連教育科学文化機関(ユネスコ)から来訪者の抑制を求められていることもあり、長崎幸太郎知事はキーワードを「上質な観光地」と表現した。(渡辺浩)

ユネスコからの指摘

 「富士山の本来の価値を生かし、上質な観光地へと転換していくことが求められる。登山鉄道は環境にやさしく、かつ贅沢(ぜいたく)さや旅の満足感を感じられる乗り物ではないか」。長崎知事は2日に国会内で開かれた検討会理事会で、登山鉄道の意義を説明した。

 さらに「周辺地域全体の高品質化、高付加価値化を進める。北海道、東京、京都に並ぶ新しい日本の観光の柱となるようにしたい」と、世界の富裕層にも魅力を感じてもらえる地域づくりを強調した。

 富士山は2013(平成25)年に世界文化遺産に登録される際、ユネスコの世界遺産委員会や国際記念物遺跡会議(イコモス)から来訪者抑制の必要性が指摘されていた。

 だが、昨年の5合目への来訪者は登録前の平成24年の2・2倍の506万人に増加した。7~8月に集中している。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けたが、コロナ後を見据え、来訪者数を平準化し、環境負荷をなくすために、車から鉄道に切り替えようというのが登山鉄道構想だ。

国際的に妥当と試算

 県の有料道路「富士スバルライン」上の28・8キロに複線軌道を敷き、次世代型路面電車(LRT)を走らせる。麓の起点と終点の5合目の間に中間駅を4駅設置。最大6両編成で定員240人と想定している。

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