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【デザインで人と人をつなぐ 松岡恭子の一筆両断】人と人をつなげた「One Kyushu ミュージアム」を終えて

 3カ月間にわたって開催、11月下旬に幕を閉じた社会実験「One Kyushu ミュージアム」は、福岡・大名の路面の空き店舗3カ所を借りて九州の工芸や産品を展示し、都心ににぎわいや交流を生む試みでした。工芸品は唐津焼、肥前やきもの圏の7産地、小鹿田焼と竹細工、そして薩摩焼と薩摩切子を紹介しました。お茶は知覧茶に八女茶、そして益城(ましき)茶とそのぎ茶を、ワインは都農(つの)ワインと安心院(あじむ)ワイン。さらに福岡県の27の蔵の日本酒・本格焼酎と、九州7県すべてから出展してもらうことができました。

 それらに流れる数百年単位の歴史を「九州の時」として語り、現在どんな努力が産地でなされているのか、未来に何を託しているのかに焦点を当てました。全てを展示で説明することはできなくても、会場では映像を通して作り手からの言葉が流れ、在福岡の専門家の解説で理解が得られやすいよう工夫していきました。モノの向こうにある「人」の風景を掘り下げ、共感を育みたいと思ったからです。それは百貨店の催事場で販売を目的に行われる展示とはまったく異なるスタイルでした。

 もう一つ、この社会実験で私が仕掛けたかったのは、これまでにない組み合わせによる相乗効果でした。まずは人と人の出会い、領域の異なる専門家同士の触発についてです。総合プロデューサーである私は建築家ですが、コンテンツを豊かにしていくためには幅広い文化領域をカバーする仲間が必要でした。

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