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がん治療「広がる選択肢」 国際重粒子線がん治療センターの塩山善之センター長に聞く

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 放射線の一種の「重粒子線」を使ったがん治療を受ける患者が増えている。手術で体にメスを入れずに通院で治せるうえ、前立腺がんなど一部の治療には公的医療保険が適用されるようになり、患者の選択肢が広がったためだ。九州・山口で唯一の重粒子線治療施設「九州国際重粒子線がん治療センター」(サガハイマット、佐賀県鳥栖市)の塩山善之センター長に、粒子線治療の最前線について聞いた。(永尾和夫)

 ■利便性よい鳥栖に

 九州新幹線とJR長崎線が交差する新鳥栖駅。平成25年8月末、駅前で稼働を始めたのが九州国際重粒子線がん治療センターだ。岡山以西では初めての施設で全国でも4番目。「近くには高速道鳥栖インターもあり、九州・山口の各地から広く患者さんに来てもらえる利便性が立地の決め手になった」と塩山氏は振り返る。総工費150億円は佐賀、福岡両県や鳥栖、久留米の両市、九州の経済界などが支援。全国初の民間施設としてスタートした。

 がんの放射線治療には光子線(エックス線やガンマ線)を使う方法と、粒子線(陽子線や重粒子線)を使う方法がある。エックス線は体の表面近くで線量がピークになり、エネルギーを放出しながら体を通過するが、粒子線は体の一定の深さでピークとなり、その前後は弱いという特性がある。このため病巣に集中的に照射でき、正常細胞へのダメージが少ないというのが特長だ。

 ■ピンポイントで照射

 サガハイマットでは重い炭素イオンである重粒子線を直径20メートルのシンクロトロン(加速器)で光速の7割のスピードに加速、病巣に照射する。

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