春高バレー群馬大会 利根商2年・鈴木愛美主将 みんなのおかげ、目標は8強
「みんなのスパイクとレシーブの調子が良く、サーブも走っていてピンチを乗り切れた。私はだめだったけど」
身長163センチの小柄な主将は、屈託のない笑顔を浮かべ勝利を振り返った。
小学2年から始めたバレー。6月には主将に選ばれたものの新型コロナウイルスのため練習ができず顔を合わせられない中、意見の食い違いが起きてしまい、チームが分裂しそうになった。心配した前主将で3年の新澤華菜が間に入り、部員たちと話しあってくれたおかげで、チームカラーである「笑顔」が戻った。
31日の試合では、1、2セットとも追撃してくる太田女を振り切った。岡田真輔監督は「練習で苦しんだ選手たちが試合で頑張った結果」と、笑顔を取り戻したチームをねぎらった。
この日朝、感染予防のため応援に来られない母親が「勝ちにこだわらず、思い出になる試合をしてきて」と、送り出してくれた。
「親がいると緊張するから嫌なんだけど、大会には来たかったんだと思う。ちょっと寂しかった」
「目標はベスト8。明日は全力で頑張ります」。優勝候補・高崎商大付との一戦に眼を輝かせた。(橋爪一彦)