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【静岡 活躍企業】山梨罐詰・山梨裕一郎社長(69) おいしく簡便な常温食品に注力

 静岡における缶詰ビジネス草創期に創業以来、業容を拡大してきた山梨罐詰。山梨裕一郎社長(69)は、簡便な常温食品の開発や生産、供給などに一層注力することに加え、オリジナル商品の開発や、工場の廃棄物ゼロ化などの環境配慮も強化していく方針だ。(那須慎一)

 --企業理念などは

 「『まごころを詰めよう』が当社のモットーです。缶詰は外から内容を見ることができません。それゆえに製品の一つ一つに安全と安心、おいしさを詰めようという思いを込めています。創業は昭和8年で、静岡県における缶詰の草創期だったと聞いています。その後、戦争などがあり法人改組は昭和18年、缶詰専業となったのは24年です。県内の他の缶詰メーカーと同じく、缶詰の海外輸出と地場産の果物を加工することを目的に、仕事を行ってきました」

 --現在注力している事業などは

 「従来の雑菌に対応できる技術を生かし、昭和61年にカップ商品、平成元年にレトルト食品の生産を開始し、常温食品に対応できる容器形態を整えることができました。さまざまなお取引先さまの協力を得ながら、おいしく、簡便な常温食品の開発、生産、供給に努めています。また、21年からは、工場から排出される廃棄物を使ったバイオガス化を図っています。動植物性の残渣(ざんさ)活用はめどが立ってきました。また、排水汚泥の肥料化も加速させ、ゼロエミッション化を一層進めていきたいと思います」

 --今に至る苦労などは

 「さまざまな企業やブランドとお付き合いさせていただき、各社の製品に対する思いは多様です。皆さまとの意見交換などを通して信頼をいただいてきた結果が今の当社であると思います。この信頼を裏切ることなく、発展させたいと思います。最近は、オリジナル缶詰商品として販売を開始した『静岡釜揚しらす』のように、県や市、各大学との共同研究なども少しずつ進んでいます。このことは当社にとって財産であると考えています」

 --新たに取り組みたい事業などは

 「創業以来、約30年に一度、会社は大きく変化してきました。間もなく創業90周年を迎えるにあたり、事業をどのように発展的に継承し、次世代にわれわれの技術などのDNAをどう伝えていくかが大切になってくると思います。企業やブランドの指示通りに生産する『詰め屋』にだけはなりたくないと思います。お取引先からアドバイスをいただきつつ、生産について、まず相談をしていただける会社、そして、自分の足で立って歩き、おいしく安全な食品の製造に果敢に挑戦する企業であり続けたいと考えています」

 --ウィズコロナ時代にどう対応されるか

 「巣ごもり需要により、常温食品は単に『ストック』ではなく、いろいろと調理をして楽しむ『アレンジ』に変わりつつあります。日本の食に合致した製品をタイムリーに届けるため、開発拠点は国内に置く必要があると考えます。生産設備を持ち、開発機能を整備していることを強みに、さまざまなリクエストに応じていきたいと思います。今後は一層、国内で生産を維持していく価値が出てくるものと思っています」 =おわり

                  ◇

【プロフィル】山梨裕一郎

 やまなし・ゆういちろう

・生年月日 昭和26年2月2日

・出身地 静岡市

・最終学歴 立命館大経営学部卒

・主な職歴 大学卒業後、ダイエーに入社。昭和52年に山梨罐詰に入社し、平成6年6月から現職。

・主な受賞歴 27年「日本缶詰びん詰レトルト食品協会事業功績者表彰」、29年「大日本水産会 水産功績者表彰」など

                  ◇

【会社概要】

・所在地 静岡市清水区興津中町974

・設立年月日 昭和18年12月24日

・主な事業内容 缶詰・レトルト食品・カップ食品の製造販売

・従業員数 123人(令和2年9月10日現在)

・資本金 1千万円(令和2年3月現在)

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