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弥生人、海の魚で雑炊か 田原本・清水風遺跡土器分析で判明 奈良

 シャーマンを描いた弥生時代(約2千年前)の絵画土器の出土で知られる清水風(しみずかぜ)遺跡(田原本町・天理市)で、米や海産魚などで雑炊をつくっていたことが、大量に出土した土器の科学分析で分かり22日、田原本町教育委員会が発表した。シャーマンは祭りを取り仕切る人物で、町教委は祭りの後、参加者が一緒に食事をした直会(なおらい)の痕跡とみている。

 24日から唐古・鍵考古学ミュージアム(同町)で始まる企画展「よみがえる弥生の祭場」で関係資料を公開する。

 清水風遺跡は全国最大級の環濠集落跡「唐古・鍵遺跡」の北約600メートルに位置。両手を広げる鳥装の女性シャーマンの絵画土器などが出土している。

 煮炊きを行った土器も数百点あり、町教委が東大総合研究博物館などの協力で付着した炭化物を科学分析したところ、米と海産魚類やキビなどを一緒に煮込んでいる可能性があることが分かった。「魚雑炊」ともみられ、弥生時代の遺跡でこうした例が確認されるのは初めてという。

 米と動物質の食材などを煮込んだと考えられる土器も確認された。これらの土器は川跡から出土しており、使用後、一括投棄されたとみられる。

 藤田三郎・田原本町埋蔵文化財センター長は「清水風遺跡は祭りを行う場で、大量の土器は昼夜を通して行われた歌舞飲食(直会)の遺物だろう」としている。

 企画展は12月6日まで。炭化物が付着した土器のほかに絵画土器も展示される。見学ではマスク着用。

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