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まだまだ続く阿武隈急行の復旧作業 31日に全線運転再開 昨秋の台風19号で大きな被害

流失したホームの一部が真新しくなったあぶくま駅=宮城県丸森町(芹沢伸生撮影)
流失したホームの一部が真新しくなったあぶくま駅=宮城県丸森町(芹沢伸生撮影)
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 昨年10月の台風19号で駅のホームが流失するなどしたため、一部区間で運休が続く阿武隈急行が31日、不通になっている富野駅(福島県伊達市)-丸森駅(宮城県丸森町)間15・4キロの運転を再開する。約1年ぶりの全線復旧を前に、被害が大きかった福島・宮城県境の鉄道施設を、特別な許可を得て取材した。(芹沢伸生)

被害総額11億円超

 阿武隈急行は福島駅(福島市)と槻木駅(宮城県柴田町)間、54・9キロを結ぶ第3セクターの鉄道。昨年の台風19号の豪雨では、山あいでのり面の崩壊が相次ぎ、線路に土砂が流入したり路肩が流出するなどの被害が50カ所に及んだ。

 阿武隈急行業務部の岩本正男部長(63)は「時間の経過とともに次々と被害が明るみに出た。復旧は難しいと思うような惨状だった」と振り返る。あぶくま駅(宮城県丸森町)では土石流でホームが押し流された。被害総額は11億円を超える見込みという。

一部新しいホーム

 列車の運行に必要な施設が整いようやく迎える全線開通。あぶくま駅のホームを訪れると、中央部に真新しいコンクリートと手すりが目に留まった。ホームを相当な規模の土石流が襲ったことが想像できた。線路わきに黒く大きな土嚢(どのう)を積んで、安全を確保している場所もあった。

富野駅-兜駅間では泥に埋まった道床の入れ替えが進んでいた=福島県伊達市(芹沢伸生撮影)(※特別な許可を得て撮影しました)
富野駅-兜駅間では泥に埋まった道床の入れ替えが進んでいた=福島県伊達市(芹沢伸生撮影)(※特別な許可を得て撮影しました)
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 31日に開通する区間は6月に仮復旧し、回送列車を何度も運転してきた。しかし、運転再開後も復旧工事は続く。レールを固定する枕木の下の道床(どうしょう)と呼ばれる砕石に流入した泥が、そのままになっている場所などがあるためだ。

 10月上旬、阿武隈川に近い福島県伊達市の富野駅-兜駅間の工事現場では、ショベルカーで、泥に埋まった道床を撤去し、新しい砕石に入れ替える作業が進んでいた。近くで見ると土砂が流入した道床は泥に覆われ、コンクリート製の枕木が見えにくい部分もあった。ただちに運転に支障が出ることはないが、降雨時の排水が悪くなるため、放置するわけにはいかないという。

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