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JR九州、全日空と連携 空から陸へチケット予約スムーズに MaaS推進、宮崎で実証実験も

 JR九州が、情報通信技術を活用し、さまざまな交通手段を組み合わせて移動の利便性を高める「MaaS(マース)」の取り組みを推進している。21日には全日本空輸(ANA)と連携し、スムーズに航空券と新幹線や特急の予約・決済ができるサービスに乗り出した。宮崎県では、スマートフォン向けのアプリを使って飛行機や鉄道などを組み合わせて目的地までの効率的な経路を表示するなど移動サービスの実証実験を始める。人口減少によって乗客の減少が進む中、利便性向上で地域交通の利用促進につなげる考えだ。(九州総局 小沢慶太)

 JR九州と全日空はシステムを連携させることで、航空券や鉄道チケットの予約・購入手続きをより簡略化した。具体的には、全日空のウェブサイトやアプリで航空券を予約した後、目的地までの経路を検索。JR九州の九州新幹線や在来線特急を含む経路が示されたら、画面上のチケット購入ボタンを押すとJR九州の予約サイトに移動する。

 例えば、東京から福岡県久留米市まで移動する場合、福岡空港までの航空券予約と博多-久留米の新幹線チケット購入が一連の操作で可能となる。

 JR九州は「空と陸の連携の取り組みを継続的に展開し、付加価値の高いサービスを提供していく」とする。

 また、JR九州は11月6日から、全日空のほか、トヨタ自動車、地元でバス事業を展開する宮交ホールディングスなどと連携して、宮崎市と宮崎県日南市でアプリを利用したMaaSの実証実験を始める。

 トヨタが開発したアプリ「my route(マイ ルート)」を使い、飛行機や鉄道などを組み合わせて目的地に効率的にたどり着く経路を表示するほか、アプリから簡単に公共交通機関の予約ができるようにする。

 アプリ内では交通機関ごとの時刻表が共有され、支払いも可能になる。トヨタのカーシェアリングやレンタカーの情報も表示。地元のイベントや観光、グルメ情報などを提供する。

 人口減少による利用者の減少は地域の交通事業者にとって共通の課題だ。利用減による赤字で移動手段が縮小すれば、地域は不便となり、さらに人口が減る一因になる。この悪循環を食い止める一手として、交通業界ではMaaSの議論が活発で、JR九州も積極的に取り組みを進める。

 青柳俊彦社長は宮崎市で開いた記者会見で「将来的に地元バスとJR路線の利便性を向上させる」と述べ、乗り換えがスムーズにできるようなダイヤ調整に役立てる考えを示した。

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