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新型コロナ 警戒必要だが過度に恐れずに 健康予防政策機構代表 岩崎恵美子さん(76) 

新型コロナウイルスについて「過度に恐れる必要はありません」と話す健康予防政策機構代表の岩崎恵美子さん(石崎慶一撮影)
新型コロナウイルスについて「過度に恐れる必要はありません」と話す健康予防政策機構代表の岩崎恵美子さん(石崎慶一撮影)

 感染症の専門家として講演活動を通じて新型コロナウイルスなどの感染予防の啓発に取り組んでいる。新型コロナは「接触感染」が多いとして、マスク着用より「手洗い」を効果的な予防法として勧める。「マスクを装着して安心してしまい、手洗いがおろそかになる懸念があります」と警鐘を鳴らす。

 新潟市出身。新潟大卒業後、同市内の病院に耳鼻科医として勤務していたときにインドで医療活動を行う機会があり、熱帯特有の感染症に関心を持つようになった。平成8年に病院を辞め、熱帯医学を学ぶためタイのマヒドン大に入学した。50歳を過ぎていた。  南米パラグアイでの医療活動後、10年に厚生省(当時)仙台検疫所長に就任し、感染症の水際対策に取り組んだ。同所長時代に世界保健機関(WHO)の要請でアフリカのウガンダでエボラ出血熱の診療や調査に携わった。現地で熱帯熱マラリアに感染し帰国後に発症。身をもって恐ろしさを体験したという。

 その後、仙台市の当時の梅原克彦市長の招きで、19年に副市長に就任し、危機管理などを担当。「仙台方式」と呼ばれる市独自の新型インフルエンザ対策を主導した。当時、国が行動計画に示した専門の「発熱外来」方式では、大流行時に患者が集中して機能しなくなると危惧。地域の診療所が軽症者の診療機能を担う仙台方式を市医師会の協力を得て構築した。「結局、国は(仙台方式と同じく)一般の医療機関でも診療を行う運用指針を発表した」と振り返る。

 21年に株式会社健康予防政策機構を設立。県内の会社の産業医を務めながら、各地で感染症に関する講演を行っている。

 新型コロナの感染症について「呼吸器だけでなく、下痢の症状もあり、ウイルスが便から出て感染拡大するケースが多い」として、トイレを清潔に保つよう呼びかける。

 今冬は新型コロナと季節性インフルエンザの同時流行が懸念されている。ただ、冬の南半球ではインフルエンザの流行が抑えられ、日本でも今秋のインフルエンザ患者の発生は例年に比べて少ない。コロナ対策で手洗いするようになった効果とみられ、「同時流行の可能性は低い」との見方を示す。

 新型コロナに不安を抱き、精神的に不安定になる人も多いが、「警戒する必要はありますが、過度に恐れる必要はありません。正しく恐れるためにも正しい知識と予防法を持つことが大事です」と訴える。(石崎慶一)

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